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「スポットライト」「グリーンブック」の製作会社パーティシパントが閉鎖

映画.com 2024年4月22日 23時0分

 「リンカーン」「スポットライト 世紀のスクープ」「グリーンブック」など、数々のアカデミー賞受賞作品を手がけてきた製作会社パーティシパント・メディアが閉鎖することが明らかになった。

 パーティシパント・メディアは、米オークションサイト「ebay」の初代社長を務め、株式公開で得た莫大な富を得た億万長者ジェフリー・スコールによって2004年に立ちあげられた。「シリアナ」「グッドナイト&グッドラック」「スタンドアップ」「不都合な真実」など人権や環境問題など社会的なテーマを前面に押し出した作品を支援することで知られ、これまでに映画を135本、テレビシリーズを5本製作。作品賞を受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」「グリーンブック」をはじめ、18のアカデミー賞を獲得している。

 だが、昨今の経済的不況やデジタル配信の隆盛、製作コストの増大など、複数の外部要因がパーティシパント・メディアの運命を左右することになった。

 スコールは社員にむけた手紙で以下のように述べている。

 「パーティシパントを立ち上げた当初の目的は、社会的な変革を促すプレミアムなコンテンツを作ることにあった。だが、エンタテインメント産業の様変わりは我々の想像を超えてしまった」

 スタジオ閉鎖により、企画開発はすべて中止となり、約100人のスタッフは職を失うことになる。

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