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伝説の特撮映画、変身人間シリーズを解析! ファンブック「暗黒の昭和史 変身人間事件簿」10月18日発売

映画.com 2024年9月28日 9時0分

 映画パンフレットの魅力を発信する有志団体「映画パンフは宇宙だ!」(PATU)が、伝説の特撮映画「変身人間シリーズ」を解析する映画副読本「暗黒の昭和史 変身人間事件簿」を、10月18日に発売することがわかった。

 1954年~63年に東宝が製作した、科学技術の影響で変質・変形、あるいは特殊能力を得た人間が登場する伝説の特撮映画「変身人間シリーズ」。怪奇映画とSF映画の要素を融合させ、人間の業や悲しみをメインテーマとする独自の世界観を持っており、ユニークなアイディアと卓越した特撮技術で、多くの特撮ファンを魅了した。

 今回のファンジン制作は、「このシリーズの面白さを、まだ見たことがない人々にも伝えたい!」というファンの熱い思いから実現した。同書では、「透明人間」「美女と液体人間」「電送人間」「ガス人間第一号」「マタンゴ」の全5作品を、「暗黒の昭和史」という視点で、ドキュメンタリー風に解説。「美女と液体人間」のクライマックスでの殲滅作戦や、「電送人間」に登場する電送装置のシーンなどは、CGを使用して作成しながら、豊富な画像とイラストを駆使し、「存在したかもしれない」劇中シーンを再現した。

 「ガス人間第一号」は、Netflixで完全オリジナルストーリーでのリブートが決定。ヨン・サンホと片山慎三がタッグを組み、小栗旬と蒼井優の共演も発表され、話題を集めた。同書では、60年のオリジナル版「ガス人間第一号」を取り上げているため、リブート版の鑑賞前に、オリジナル版をより楽しめるような解説を紹介している。

 2004年で70周年を迎える、“変身人間の始祖”とも呼べる「透明人間」については、批評家・切通理作氏の特別解説を掲載。また、特撮に深い造詣を持つ作曲家・福田裕彦氏が、5作品の劇中音楽を1曲ごとに、詳細に解説し、音楽が作品に与える魅力に焦点を当てる。さらに、ライターのガイガン山崎氏と、ミュージシャンのタカハシヒョウリ氏による、「変身人間シリーズ」特別対談も実施。多彩な執筆陣による詳細な解説を通して、本シリーズのさらなる魅力に迫る。

 「暗黒の昭和史 変身人間事件簿」(全90ページ、本文カラー86ページ、B5サイズ)の価格は、税込1800円(送料別、全国一律400円)。10月9日深夜24時までの先行予約受付期間は、「映画パンフは宇宙だ」のオンラインストアの専用ページ(https://pamphlet-uchuda.stores.jp/items/66f004088168c328e5092cea)で予約可能。一般発売日は、10月18日となっている。

 「変身人間シリーズ」各作品の詳細と、「暗黒の昭和史 変身人間事件簿」の掲載内容は、以下の通り。

▽「変身人間シリーズ」各作品の詳細

・「透明人間」
太平洋戦争で透明人間にされた男と、透明人間を語って犯罪を重ねるギャングとの対決を描く。

・「美女と液体人間」
東京に現れた液体人間、麻薬密売を企むギャング、双方を追う警察との三つ巴の攻防戦。

・「電送人間」
終戦の混乱に乗じて葬られた男が、未知の電送装置を使って復讐を始めるSFスリラー。

・「ガス人間第一号」
ガス化する能力を持った男が、落ちぶれた踊りの家元のために次々と罪を犯す。ガス人間、ガス人間を追う警察、家元の思惑が交錯する。

・「マタンゴ」
ヨットにのった若者たちが遭難し、南海の無人島に漂着する。食べるとキノコになるというキノコしか自生しない島で、それぞれの欲望が剥き出しになるホラー。

▽「暗黒の昭和史 変身人間事件簿」掲載内容

・「透明人間」「美女と液体人間」「電送人間」「ガス人間第1号」「マタンゴ」の各作品解説
・批評家の切通理作氏による「透明人間」解説
・作曲家の福田裕彦氏による5作品の映画音楽全曲解説
・ライターのガイガン山崎氏と、ミュージシャンのタカハシヒョウリ氏による「変身人間シリーズ」特別対談
・全5作品のキャスト・スタッフクレジット

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