Infoseek 楽天

しずる池田、「これ見てつまんないなら、もう僕たちのことは忘れてください」

Entame Plex 2014年10月6日 18時56分

後半たたみかけるような怒濤の展開や、どこか甘酸っぱい青春のにおいを感じさせるコントでおなじみのお笑いコンビ:しずるが今年で11周年をむかえる。これ、実はコンビ結成直後に一度解散していることや、遅刻が相次いだため謹慎させられていた期間を引くと正確には10周年。

そんなわけで単独ライブやトークライブなど、“しずる 11-1周年”を記念したイベントが今年は数多く開催された。その大トリをつとめるのは11月2日(日)に新宿・ルミネtheよしもとにて行われる『しずるベストセレクションライブ“2003~2014”』だ。

これは、しずるがいままでに披露してきた様々なネタをファンの投票によって決定、その内容をルミネtheよしもとの舞台で改めてライブするというもの。オフィシャルサイトでは「田沼さんが転んだ」「料理が不味い」「game man」など、ブラックなものからTVで一度は見たことのあるものまで幅広くラインナップされ、「わたしのベストしずるコント」として最大5つまでセレクトすることができる。



ライブが迫った1ケ月と少し前、今回はしずるを直撃取材! 彼らのライブにかける思いやこれからの展望などを聞いてみた。

——“11-1周年”おめでとうございます! まず池田さん、6月に声帯ポリープの手術を受けられましたが、その後ノドの経過はいかがですか?



池田一真(以下、池田)「タバコもやめてたんですけど、村上との約束で。タバコを吸っているのを見つけられたら……」



村上純(以下、村上)「ペナルティ的な、ね」

——どんなペナルティなんですか?
池田「ごはんを1年間、たらふくオゴるんです。で、つい最近吸っているところを見られちゃって……弁解のしようがないので……」

村上「しきりに“買ってはいないんだよ!もらったんだよ!”って言うんですけど、どっちでも一緒ですよね(笑)」

——それにしても、コンビとして11年活動してきて振り返ってみていかがですか?
村上「気がついたら11年経っていたという感じですね」

——意識しないまま今にいたると。
村上「そうなんです。もっと意識しながらやっていけばよかったなと思います」

池田「後悔先に立たずというか……」

——11月に行われる「しずるベストセレクションライブ」はファンの投票によって演じるコントが決まるわけですが、芸能界からも“これがイチオシ!”の声が続々あがっています。池田さんの元相方だったゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんはコント「卓球」を選んでましたね。
池田「そうなんすか? ありがたいっすね!」

村上「メッセージをもらったの、結構前ですけどね」

——20日近く前ですね。池田さん、あまりそういうコメントはお読みにならない……。
村上「元相方がわざわざ」

池田「(しきりに首をかしげて)パソコンが……、重いんスよね。ケータイもなんか容量が……」

——鬼龍院さんが「卓球」を選んだことについて、元コンビとしてどうですか?
池田「意外。でも『卓球』選ぶあたり、真剣に見てないなって(笑)」

村上「わざわざ(コメント)いただいてるんですけどね。なんでそんな態度なんだよ!」

池田「いや、もっと好きなのあるだろうって。彼は衣装や小道具とかにすごくこだわる人だったんです。細かい部分にこだわったコントが他にあるから、選ぶならそっちじゃないのって。それを知らないってことは……」

村上「前向きに受け取りましょうよ……」



——おふたりが思い入れに残っているコントは?
村上「やっぱり青春コントが僕らのことを知ってもらえたキッカケで、自分たちの色が出てて、いろんな劇場、TVでもやってたので、フラットに考えたらそこは外せないですね」

——村上さんの出すネタは恋愛ネタが多いと聞きますが、結婚してからその感覚って変わりましたか?
村上「一時期ほっこりするネタを作る傾向にあったかもしれないですね。笑いを取り入れつつ、柔らかめの内容にしてたりとか。そこはシンクロしていたかもしれないです」

——池田さんは、いまNHK番組「LIFE!人生に捧げるコント」でウッチャンナンチャンの内村さんとコントをしていますが、THE THREE THEATER/爆笑レッドシアター以来ぶりに内村さんとコントをやってみて、何か改めて感じたことはありますか?
池田「う〜ん…内村さんは……死ぬのかなって」

——死ぬ!?
池田「内村さんも番組の企画会議に参加してコントを選んでらっしゃるんですよ。でも、あえて自分のセリフ量の多いものを選んでやっているようにしか見えないんです。なんでそんなカラダを張るんだろうって。大丈夫かな、危ないんじゃないかって。もう50歳ですし、僕だったらサボリ癖もあるんで、いかにカロリー消費を抑えてお金を稼ごうとか考えるんですけどね。ほんとにスゴい。マネできないなって。だから僕はほんとに……危ないと思うんですよ」

——内村さんに思うことは“心配”の2文字であると(笑)。それだけバイタリティをお持ちということですね。では最後に「しずるベストセレクションライブ“2003~2014”」に向けた意気込みを聞かせてください。
村上「このライブはちょっとした節目になると思うんです。来年はまた改めてのスタートという感じがあります。わざわざ振り返るわけですから」

——ライブが終わった後に、何かが見えるかもしれないですね。
村上「3時間なんて長丁場、初めてですし」

池田「でも正直、しずるのすべてがこれで見れるわけですから、これを見て“しずるってつまんない”って思うんだったら、ほんとにつまんないってことになると思うんです」

——確かに、そのコンビが面白いかどうかって、コントを2つ3つ見て判断する場合が多いですもんね。
池田「説得力のある“つまんない”を言いたい人は」

村上「ぜひこれを見に来てほしいと思います」

——“これを見てくれたらきっと好きになる!”とかじゃないんですね……。
村上「3時間ガマンしてもらって。苦痛に耐えてしずるをコンプリートしてもらって。リトマス試験紙として考えてもらえれば」

池田「これ見てつまんないなら、ほんとにもう僕たちのことは忘れてください。今後のライブも来ないほうがいいと思います」

村上「しっかり知ったうえでの“つまらない”を、どうかひとつ」



逆にいえばこれは自信の表れともとれる。「しっかり凝縮されたしずるが見れるはず」と語る2人。ライブ当日が楽しみだ。とはいえ前売りチケットはすでにソールドアウト(※9月22日時点)。あとわずかになった当日券を残すのみだが、しずるを“キライ”になりたい人はぜひ。



『しずるベストセレクションライブ“2003~2014”』
日時:2014年11月2日(日) 19:00開場 19:30開演 22:30終演予定
会場:東京・ルミネtheよしもと http://www.yoshimoto.co.jp/lumine/
料金:前売3500円 当日3800円

この記事の関連ニュース