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【インドネシア】中国高速鉄道、受注成功の後は見直しか? ー日本にもまだチャンスが! (2)

Global News Asia 2015年11月26日 6時5分

 2015年11月26日、9月に白紙から一転して、中国の高速鉄道提案を採用したインドネシア。担当大臣は政府が事業主体になる事を白紙にしただけで、高速鉄道導入を白紙にしたわけではなかったと苦しい言い訳をしていたが、日本にとっては、青天の霹靂だった。

 中国の融資にインドネシア政府の保証を求めない中国提案を信じて採用したのだが、中国の様々な信頼度について、インドネシア政府関係者から、不安の声が出ていることを、ジャカルタのメディアが明らかにした。

 22日に安倍晋三首相が、インドネシアのジョコ大統領と会談し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題についてインドネシアのスタンスとして「国際的な海洋法を尊重する」と明言したことについて、中国が非公式に不快感を示していること。

 さらに、日本とインドネシアの防衛・外務の担当大臣会議を来月実施することが決まり、地域の平和と安定を目指すためには、南シナ海での中国の行動に批判的な立場になるからだ。

 以前フィリピンでは、海洋問題で中国の主張をフィリピンが受け入れなかったこと(中国に起因する問題)で、中国が鉄道建設を途中で投げ出し、地元業者への支払いをしないまま、放置して逃げた事例もあり、インドネシアで中国が高速鉄道をきちんと完成まで責任をもって請け負ってくれるのか、不安視する見方も出ている。
【編集 : 高橋大地】

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