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【ミャンマー】情報なき村に雑誌を! マイクロファイナンス通じ配布の試み

Global News Asia 2017年3月21日 9時0分

 2017年3月21日、ミャンマーの新聞などの情報が手に入りにくい村などで、生活情報誌を配布する試みが広がっている。貧困層を中心に小口の融資を行うマイクロファイナンス機関に届けてもらうもので、価格は無料。公衆衛生や子育て、ごみの減らし方など生活情報を掲載するほか、小規模ビジネスを始める際に役立つ情報を載せている。

 「マンゴー! ソーシャルマガジン」と題して、2月から準備号として順次4500部を配布。5月末の創刊号からは、ヤンゴン管区やバゴー管区などで4万部を隔月で発行する。協力企業の広告料で編集費や印刷費を賄う仕組みだ。マイクロファイナンス機関「MJIエンタープライズ」、小口融資用の金融システムを手掛ける「リンクルージョン」のほか、ヤンゴン拠点の編集プロダクションなど日系企業が立ち上げたプロジェクトだ。

 ミャンマーでは対外開放政策により都市部では海外の情報が手に入るようになったが、人口のほとんどが住む農村部では新聞や雑誌が手に入りづらく、情報格差が広がっている。農村部ではスマートフォンの操作に疎くインターネットを利用しない人も多い。ヤンゴン郊外のコームー村で同誌を手にした女性は「こんな雑誌は始めて見た。読んで家族にも話をしたい」と驚きの声を上げていた。
【執筆 : KLH】

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