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その薬、日本で認可されていますか? 韓国

Global News Asia 2021年7月20日 7時0分

 2021年7月、どこの国でも恋愛感情が絡むと、職務上行ってはいけないことまでやってしまうのが人間だ。韓国で一つの裁判が終わった。麻薬類管理に関する法律違反案件だ。

 女性は薬剤師。約4年前に、彼女に彼氏が「強めの睡眠薬をくれ」とメールした。強めと指定するくらいだから、弱めやよく病院で処方されるものは、日常的に受け渡しされていたと推測できる。

 彼女の勤務する場所では、毎日薬品の在庫確認はしないのだろうか。日本では、一錠足りなくても、その日に薬を受け取った患者にまで確認の電話を入れるのだが。特に、睡眠薬は、向精神薬、端的に麻薬であり、使用法によっては命の危険もある。

 韓国では麻薬に指定されている薬品を、渡した~この薬品は、日本では認可されていないし、個人輸入も禁止されている薬品。

 「強めの睡眠薬をくれ」に対して、彼女は「ダイエット薬というか、食欲抑制剤が多い」と答えている。ちょっと会話が成立していないような気がするが、「そういうのも、私の力ではなんとかなるのよ」と示唆しているようにも思える。彼氏は「芸能人にあげたら喜びそう。それもくれ」と返事した。「噂になったら困るわ。薬剤師免許が停止になる」と答えつつ、彼女は、その薬まで渡したのだ。

 しばらくして2人は別れた。顛末は詳細にされていないが、2年後に彼女は、彼氏を告訴した。それに対して「睡眠薬不法譲渡したのを覚えていますよね? 薬剤師さん」と脅迫したらしい。芸能人にやせ薬を捌けるくらいの怪しいルートを持っている男と付き合ったのが運の尽き。

 とりあえず、彼女が自首して、この件は明らかになった。彼女には罰金1000ウォン(約98万円)、彼氏には懲役6カ月執行猶予2年の刑が言い渡された。

 記事にはあえて薬品名は明記しなかった。なんらかのルートで日本で手に入っても飲んではいけない。心臓麻痺であの世にハネムーンになるから。
【編集 : fa】

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