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【今さら聞けない】処方薬を他人に譲渡するとどうなる? “リスク”を薬剤師に聞く

オトナンサー / 2024年5月3日 6時10分

処方薬を家族や知人に譲渡するリスクは?

 医療機関を受診後、症状の程度によっては薬局を通じて処方薬をもらうことがあります。処方薬の袋には、処方された本人以外の人が服用しないよう、注意書きが記載されていますが、もし自分と似た症状があるからといって家族や知人に処方薬を譲り渡すと、どのようなリスクがあるのでしょうか。薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。

■「薬機法」「医師法」違反の恐れ

Q.処方薬を家族や知人に譲り渡した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。

真部さん「処方薬を他人に譲渡すると、『薬機法』『医師法』などの法律に違反する可能性があるとされています。そのため、譲渡後にその事実が判明した際は、罰せられる可能性があることを認識しておかなければなりません。向精神薬などを譲渡すると『麻薬および向精神薬取締法』という別の法律に違反する可能性があります。

処方薬は、患者さんの症状や体質などに合わせて処方されています。つまり、患者さん本人に効果のあるものとして出されているわけです。家族も含め、他人に処方薬を譲渡するのは避けてください」

Q.ドラッグストアなどで薬剤師から説明を受けて購入した市販薬についても、家族や知人に譲り渡すのは避けた方がよいのでしょうか。

真部さん「薬剤師が店頭で服薬指導をして販売する薬は『第一類医薬品』といって、市販薬の中でも副作用や他の薬との飲み合わせに関して、特に注意が必要なものに分類されています。基本的に、薬剤師は服薬指導の際に患者が安全に服用できるかどうかを判断した上で販売しているため、たとえ家族であっても薬剤師から服薬の説明を受けていない人に渡すのは避けてほしいです。

体質によっては副作用が出やすくなるほか、他に服用している薬があれば、同時に飲んではいけない場合もあるため、服用する人の健康被害につながる恐れがあります」

* * *

 薬は症状に対して効果が表れるように作られていますが、人によっては副作用が生じる可能性があります。病院で処方される薬は、専門的な知識がある医師が処方することで安全性を確保しているため、たとえ家族や近しい人であっても渡したり飲ませたりすることは大きなリスクが生じます。法律違反になると罰せられることもあるので、処方薬を他人に渡したり飲ませたりしないようにしましょう。

オトナンサー編集部

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