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河合優実、父親役の錦戸亮を絶賛「思慮深く、心ある方」 NHKドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」7月9日スタート

iza(イザ!) 2024年7月9日 13時18分

女優の河合優実が主演し、昨年NHK BSで放送された連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が、9日から総合のドラマ10(毎週火曜午後10時)枠で放送される。放送開始を前に、河合と原作者の岸田奈美さんからのコメントが届いた。

原作は作家、岸田奈美さんによる同名書籍。ベンチャー企業家だった父が急逝して母は突然車いすユーザーになり、弟はダウン症、祖母はものわすれの症状が…という家族をめぐる日々の出来事が、笑えて泣けて考えさせられて、心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセーとしてつづられている。ドラマでは、実話をもとにした岸田さんの原作に、家族や関係者への取材によるエピソードや、独自の視点での脚色を加えて表現されている。今年の1月期に放送された連ドラ「不適切にもほどがある!」(TBS系)で、主人公の娘、小川純子役を好演して人気急上昇中の河合の連ドラ初主演作で、ギャラクシー賞月間賞、ATP賞奨励賞に輝くなど高い評価を受けた。主人公を見守る両親役に坂井真紀と錦戸亮、祖母を美保純が演じ、ダウン症のある弟役には、オーディションを経て新人の吉田葵が起用されている。今回放送されるのはBSで放送されたものの短縮版で、脚本と演出を担当した大九明子監督が時間をかけて再編集した。

河合優実 コメント

――地上波放送に際しての心境を

「昨年の放送後、反響を受け、異例の早さで地上波放送が決定したとの知らせを聞いていました。どこにもない面白いドラマができたぞ!と感じていたので、より広く皆さんに届けられることがものすごく嬉しいです」

――連続ドラマ初主演となった今作を振り返って、どんな思いで演じていましたか?

「岸本七実の人生には、私の人生に起きなかったことが、たくさん起こります。その時間を力の限り想像するところからこの役が始まりましたが、不思議なことに、気づけば七実と自分とがぴったり重なってしまうような体感に変わっていました。岸本七実の人物像、『かぞかぞ』という物語、ドラマが与えてくれた数々の素晴らしい出会い、制作現場が帯びていた熱、そして3カ月をかけて1人の人になるという連続ドラマならではの体験…色々な歯車があの時自分の中でガチっと噛み合って、奇跡的なものづくりの経験になったのだと思います。感謝したい人がたくさんいる中で印象的だったことをひとつあげるとするならば、ダウン症のある弟・草太を演じた、吉田葵くんとの出会いです。透明に輝く心を持った、素晴らしい青年です。彼と密度の高い時間を過ごすことができ、まっすぐに心を通わせ合えたことが、自分がこの作品に取り組む中でとても大きなエネルギーになったと思います」

――父親役を演じた錦戸亮さんとは、「不適切にもほどがある!」では夫婦役でしたが

「まさか、こんなに短い期間でまたご一緒できるとも、親子の次に夫婦とも、思ってもみなかったです。同じく宮藤官九郎さん脚本で、錦戸さん主演のドラマ『ごめんね青春!』を10年前にテレビの前で食い入るように見ていた中学生の私に伝えたらすごくびっくりすると思います。どちらの現場でも実は共演シーンの数がすごく多かったわけではなかったのですが、『家族だから~』の現場では、思い悩む私に、そんなに考えこみすぎずちゃんと休み休みやりなねと父のような兄のような笑顔と優しさをくれました。そんな言葉を軽やかにかけてくれながらも、面と向かって言葉を交わすシーンでは、なんというか錦戸さんの瞳と肉体から父の愛情が溢れてきて、その大きな熱を私も受け止めました。鮮明に覚えています。思慮深く、心ある方だと思っています」

――地上波で今回初めて視聴するみなさんへのメッセージを

「他者との繋がりがどんどん希薄になる今、岸本家が強く強く手を繋ぎあって大笑いしながら明日へ進んでいく姿に、私は力をもらいました。愉快で、たいへんで、楽しくて、どうしようもなくて、うるさくて、むかついて、おもろくて、そんなこんなで生きている人々の物語です。たとえ生きている境遇が違っても、観てくださる皆さんにとって、このドラマが、人生讃歌になったら良いなと思います。良いドラマです! 一緒に笑いながら、ご覧ください!」

岸田奈美さん コメント

「奇跡のようなドラマです。どこにもないのに、どこにでもある家族。笑って泣いて怒って驚いて、ありとあらゆる感情のジェットコースター。観ているだけなのに、まるで同じ人生を歩んでいるかと思うほど愛おしくなる演者たち。昨年の初回放送から会う人、会う人に『とにかく第一話を観てくれ!』と、もう何度言ったかわかりません。度肝を抜きにかかってくる第一話を観てしまえば、もう、あなたは岸本家を応援せずにはいられません。家族という言葉を越えて、家族を描き出すことで、家族を救う本作が、たくさんの人のもとに届く日がやってきて、本当に嬉しいです。河合優実さんが主人公・七実を演じてくれたことの喜びを、わたしはきっと、岸田家の末裔まで語り継ぎます。成長していった七実と、七実の中で成長していった優実さんの姿に、今もずっと支えられています。わたしが流せなかった涙を、あんなふうに流してくださって、本当にありがとうございました」

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」あらすじ

岸本七実(河合)は高校生。学校では、きらきらした一軍女子たちの輪に入れずに、今日も同じ三軍同士、天ヶ瀬環(福地桃子)と授業でペアを組まされていた。いささか自意識をこじらせながら暮らしていたある日、母のひとみ(坂井)から連絡が入る。ダウン症の弟、草太(吉田)が万引きをしたかもしれないという。ありえないことが次々と起こる七実のてんやわんやな日々が続いていく。

大好きだった父、耕助(錦戸)の死、あまりにマイペースな祖母、芳子(美保)との生活など、さまざまな出来事と向き合い、必死で笑い飛ばし、時々涙しながら、七実は「作家」としてブレイクするのか?

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