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【海外発!Breaking News】「3円足りない」客とパブ側が口論 警官が駆け付ける(英)

TechinsightJapan 2017年6月3日 19時8分

口論というものは常に双方の言い分があり、それが激しく食い違うことも稀ではない。このほど自分の誕生日パーティに友人らを呼びパブで祝っていた女性が、店のスタッフと口論になり駆け付けた警官らにパブを出るように指示されてしまった。英『Thisisthewestcountry.co.uk』や『Metro』などが伝えている。

5月28日の夜、英コーンウォールのファルマスに暮らすタニア・パウエルさん(46歳)は、自身の誕生日を祝うべく30人ほどの友人や家族と共に「Wetherspoon(ウェザースプーン)」系列のパブ「The Packet Station(パケット・ステーション)」に来ていた。

ここはタニアさんが普段から来ているパブの一つであり、親しみがあったことから誕生日パーティにもこの場所を選んだ。またこの日は、1月22日に喘息発作で他界したタニアさんの双子のきょうだいを偲ぶ追悼会も兼ねていたのだが、パブ側との思わぬ口論へと発展してしまったのだ。

タニアさんの姪パラダイス・トラスコットさんが、1歳半の我が子に与えるケーキとタニアさんのための飲み物をカウンターでオーダーしようとしたところ、支払うべき金額から2ペンス(約3円)不足していることがわかった。

パブのスタッフはパラダイスさんのオーダーを通すことを拒否し、「払うお金を持っていないなら、パブに来るべきではない」と伝えた。その言い方を不快に感じたパラダイスさんは「最低賃金で働いているあんたたちに、そんなこと言われる筋合いはない」と反論した。

パラダイスさんはその後、席に戻り不足の2ペンスを支払ったものの、スタッフに侮辱の言葉を浴びせかけた。するとスタッフはパラダイスさんへのサービスを拒否したため、タニアさんがマネージャーを呼んで「そんなことをしてたら働き口がなくなるわよ」と告げたところ、マネージャーもタニアさんたちにサービスすることを拒否したという。

タニアさんは「姪が自分の幼い子供に食べさせるケーキをオーダーして、足りなかった2ペンスも払ったのにサービスを拒否するなんてまったくもってバカバカしいことです。周りの人たちは、まるで私たちがスタッフを脅していたように見えたのかも知れませんが、私はあくまでも問題を解決しようとしただけです」と話している。

しかしパブ側はそう受け取らなかったようだ。侮辱の言葉をスタッフやマネージャーに浴びせかけたタニアさんたちに我慢ならず、警察を呼んだ。駆けつけた2人の警官は席に戻って友人らと談笑していたタニアさんにパブの外に出るように指示した。

タニアさんの友人の1人であるサラ・ヒバートさんは「タニアの誕生日に、たかが2ペンス不足でパブのスタッフが警察を呼んで彼女をパブから出させたのよ、信じられない」とその時の様子を動画に収めながら話しており、自身のFacebookにこれを投稿、「スタッフの客への対応が悪すぎる。マネージャーのカスタマーサービスもなっていない」とパブ側を批判した。

警察官によってパブの外に出たタニアさんは、自分の誕生日であるにもかかわらず虚しい時間を過ごさなければならなかった。「友人や家族らは中で食事を続けていました。スタッフの対応はあまりにも酷いと思います。スタッフが失礼じゃなければ姪も言い返すつもりはなかったでしょう」と話しており、『Thisisthewestcountry.co.uk』のコメント欄にもこのように綴っている。

「私たち家族はとても不快に感じています。マネージャーに『27人分の食事や飲み物をオーダーしたではないか。それなのにサービスを拒否するなんて、あなたの態度は間違っている。地元紙に訴える』と私が言うと、マネージャーが上司に伝え、最終的にはその人がサービスしたのでケーキと飲み物を購入することができました。でもその後、警官が来たために姪はケーキを子供に与えることができずにパブを去ることとなってしまったんです。私たちは攻撃的になってはいません。スタッフの対応があまりにも不快だったから、感情的になっただけです。」

タニアさんの言い分に対し、Wetherspoonのスポークスマンは「今回の出来事では、我々はマネージャーの対応を支持しています。この客は2ペンス不足だったぐらいで警察を呼んだと言っているようですが、そうではありません。その時の客の態度が問題だったために、マネージャーは警察を呼んだのです。あのグループの数人はマネージャーだけでなく、スタッフらにも脅迫めいた言葉を浴びせ、怒鳴っていたようです。マネージャーが取った選択は100%正しいことだったと言えるでしょう」と述べている。

なお、今回テックインサイトは動画を撮影したヒバートさんに直接取材を試みたが、コメントを得ることはできなかった。

どっちもどっちというようなこのニュースを知った人々からは「たった2ペンスでこの騒ぎって…」「2ペンス足りないって言われた時に、カウンターから『誰か2ペンス貸して』って言えばよかったのに」「カスタマーサービスができない店も多いからね。パブ側もスタッフへの教育がなってなかったんじゃないの」「こういう出来事にはいつも両者の言い分があるよね。店には防犯カメラもあるだろうしそれを見て判断するしかないんじゃない?」「団体の客が入ってくれているなら、パブ側も良心的に対応すべきだったのでは」といったやや呆れ気味の声があがっている。

画像は『Sarah Hibbert 2017年5月28日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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