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【海外発!Breaking News】出産後に豊胸手術をした母親、深刻な病に陥る(英)

TechinsightJapan 2017年8月9日 21時13分

出産してから胸の形が変わってしまったことを気にした女性が、インプラント豊胸手術を受けた。しかし次々と体調不良に見舞われ、最終的にインプラントの除去手術を行うと症状が改善したという。英メディア『Metro』『Mirror』などが伝えている。

英バークシャー州レディングで夫ジェイムズさん(52歳)と6歳~17歳までの4人の子供と暮らすキャシー・リッチモンドさん(38歳)は上の2人を出産した後、胸の形が変わってしまったことで豊胸手術を受ける決心をした。

もともとAカップサイズのキャシーさんは、自分の小ぶりな胸を嫌っているわけではなかった。だが身長182cmと大柄な自分には大きなサイズの胸でも問題ないと思い、銀行に蓄えもあったことから2007年にプライベートクリニックにて5,000ポンド(約72万円)かけてシリコンインプラントの施術を受けた。

Hカップと豊満な胸になったキャシーさんは、その結果に満足していた。しかし施術から2年後の2009年、キャシーさんは様々な病に悩まされるようになってしまった。

「子供の時にだけ患った喘息に再び苦しむようになりました。爪が白癬菌に感染して剥がれ落ちたり、激しい疲労に襲われるようにもなったので、フィットネスインストラクターの仕事を辞めざるをえなくなったのです。」

さらに2014年終わり頃からキャシーさんの顔には紅茶のような染みができ、胸のあたりが蕁麻疹で覆われてしまった。また脱毛や眩暈、不安症、うつ病に悩まされ、体重も増加するなど体調が悪化した。

地元のGP(一般診療所)に行くと、甲状腺機能の問題がこれらの病の原因ではないかと言われたという。しかしキャシーさんは「確かに甲状腺の問題はありましたが、真菌感染症やその他の様々な身体の異常は、それだけが原因とは思えませんでした」と当時を振り返って話している。

原因不明のまま数々の病に苦しんでいたキャシーさんは、2007年から9年間にレイキ(霊気ヒーリング療法)、カッピングセラピー(吸い玉療法)、針治療、リフレクソロジー、クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)などあらゆる治療を行ってきた。それらに総額55,000ポンド(約785万円)以上を費やしたという。そして2014年、ホメオパシー医が「原因は豊胸インプラントにあるのでは」と示唆したことから、キャシーさんは2016年に豊胸手術を行った同じクリニックで、6,000ポンド(約86万円)を支払ってインプラントの除去手術をした。

「それ以降、胸のあたりが軽くなって体調が改善していきました。今は豊胸手術をしたことを後悔しています。他の女性には私と同じ思いをして欲しくないので、メディアで話すことにしました」とキャシーさんは語っている。

“豊胸手術の後遺症”として慢性疲労やアレルギー疾患に悩まされるといったケースは多々報告されているものの、それらが確実に豊胸手術によるものなのかは医学的には解明されていない。しかし英NHS(国営医療サービス)では「アレルギー反応を含む副作用の可能性がある」と豊胸インプラントへの警告を促している。

豊胸手術、治療、除去手術と大枚を叩いてしまったキャシーさんだが、体調が改善したことが何より嬉しいようで、様々な病の原因と信じている豊胸手術に対してはクリニック相手に法的措置を取るつもりはないという。このニュースを知った人からは「だから体をいじっちゃダメなのよ」「自業自得だから同情できない」といった冷たい声があがっている。

画像は『Metro 2017年8月8日付「Mum spent £50,000 on alternative medicine after boob job left her seriously ill」(Collect/PA Real Life)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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