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【海外発!Breaking News】買ったばかりの食料を盗まれた高齢者に近隣住民ら寄付(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2017年9月24日 21時30分

困っている人がいたら助けるのが人の情、そしてそうした親切は地域社会には無くてはならないものではないだろうか。このほど英グレーター・マンチェスターで高齢男性が予期せぬ不幸に見舞われたのだが、彼をサポートしたのは近所の住民たちだった。心温まるニュースを『Manchester Evening News』『The Sun』など複数の英メディアが伝えている。

グレーター・マンチェスターのサルフォードに暮らす年金受給者のピーターさんはある日、買い物から帰ってくると家の鍵を無くしたことに気付いた。ピーターさんは自宅玄関前に買い物してきたばかりの食料品が詰まった袋を置いて、隣家に助けを求めに行った。

鍵穴を変えるのに117ポンド(約18,000円)の出費が必要だと知ったピーターさんはショックを受けながら自宅に戻ると、置いてあったはずの買い物袋が無くなっていたのである。そんな災難続きのピーターさんのことを耳にした同じエリアに住むミッシェル・スパーリーさん(44歳)は、ピーターさんとは面識がなかったものの出来事に心を痛め、Facebookで彼を助けたい旨を綴った。

ミッシェルさんは15軒ほど近所を回り、ピーターさんが鍵屋に払わなければならない費用と盗まれた食料品の代わりになる食べ物を寄付してもらえるように頼んだ。住民らは快く協力し、129ポンド(約19,600円)とパンやビスケット、保存がきく缶詰などたくさんの食料品を提供してくれた。

9月16日の朝、ミッシェルさんは妹ジェナさん(32歳)と6歳の甥っ子を連れてピーターさんの家を訪ねた。その時の様子が動画に収められているが、見知らぬ訪問者に驚いた様子のピーターさんはミッシェルさんの言葉を聞き、さらに驚き感動した。

「なんてご親切に…でも受け取れないよ」と躊躇していたピーターさんだったが、最終的には近隣住民らの親切な好意に甘えることにしたようだ。ミッシェルさんは調理したチキンまで差し出し、ピーターさんを喜ばせた。4児の母であり、5人の継子、孫を持つミッシェルさんはこのように話している。

「ピーターさんのことを知った時、とても悲しくなりました。私は経済的に余裕がなかったので、Facebookで事情を説明して近所からの寄付を募ったんです。みんなの反応は素晴らしいものでした。行った美容院でもピーターさんのためにお金を寄付してくれたのです。ピーターさんがみんなからの善意を受け取ってくれた時、本当に嬉しく感じました。私の両親は『困っている人がいたら助けてあげよう』という考えで、私もそんな風に育ってきたんです。私にとっては当然の行いです。」

このニュースを知った人たちからは「人の温かさというのが伝わるね。いい話だよ」「毎日こんないいニュースを読みたい」「でも親切行為にカメラは要らないでしょ」「困っている人を助けるというのは当たり前のことで、普通の行為であるはず。だけど最近は、そうした普通のことさえもなかなか起こらないから、こうやってニュースになってしまうんだろうね」といった様々な声があがっている。



画像は『The Sun 2017年9月20日付「‘THAT'S SO KIND!’ Heartwarming moment an OAP who had his shopping stolen from his doorstep has it replaced by neighbours who also have a whip-round for him」(IMAGE: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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