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【海外発!Breaking News】養子に出した息子と58年ぶりに再会 80歳母は号泣(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2017年12月4日 21時38分

自分の人生に何かが欠けている―長年そんな気持ちを抱えてきた男性に、子供たちが背中を押した。誕生日プレゼントに貰ったDNA検査キットのおかげで、男性は58年前に自分を養子に出した実母を捜し出し、このほど顔を合わせることができた。米メディア『Inside Edition』『Fox 4 Now』『WINK News』などが伝えている。

米ノースカロライナ州在住のジョージ・アスワドさん(58歳)は、生後2週の時から養父母のもとで育てられたが、彼らは数年前に他界した。自分が養子であることを知ってからというもの、ジョージさんは「自分の本当の母親はいったい誰なのか」とずっと思い続けてきた。その疑問を解決する手助けをしてくれたのが、妻のパトリシアさんと子供たちだった。

今年6月、ジョージさんは誕生日に子供たちから2つの遺伝子検査キット「23andMe」と「Ancestry」をプレゼントされた。これらのキットは自分のルーツがわかるだけでなく、遺伝子鑑定結果をシステムに登録することで同じ遺伝子を持つ人を捜すことができる。ジョージさんは早速検査して登録すると、自分の遺伝子とマッチする人物が存在し、それはおじであることが判明した。さらに半分血が繋がった姉妹らにも辿り着いた。その姉妹らと連絡を取り合ったジョージさんは、亡き実父の墓に行くこともできたという。そして何よりこの遺伝子鑑定は、ジョージさんと実母ジャッキー・モントーヤさん(80歳)を再会させる糸口を作ったのである。

ジャッキーさんは1959年、21歳の時にマンハッタンでジョージさんを産んだ。事情があり実の子を手放したものの、この58年間はジョージさんのことが頭から離れることはなかったそうだ。しかし一度手放した息子の新たな人生を自分が邪魔してはいけないという思いもあり、「どうか息子にはいい人生を歩んでいてほしい」とひたすら願っていたという。

そんなジャッキーさんのもとに息子から突然連絡があった。だが58年という長い歳月の溝があり、ジョージさんと打ち解けて話すことができなかった。しかし翌日になって互いに話し始め、その1か月後、2人は再会のチャンスを得ることができた。

現在はコロラド州に住み、現役の看護師学校の教師をしているというジャッキーさんは11月30日、親族のもとを訪れる目的でフロリダ州フォートマイヤーズにあるサウスウエスト・フロリダ国際空港へ到着した。そこでジャッキーさんを待っていたのは息子のジョージさんだった。

ジョージさんはやや緊張した面持ちで「やぁ、母さん! 58年間この瞬間を待っていたよ」というメッセージが書かれたボードを掲げ、母親がやって来るのを待った。我が子の姿を見つけたジャッキーさんは、涙を溢れさせジョージさんに駆け寄った。

「長かったね」「長かったわ」2人は同じ言葉をかけ合いながら、しっかりとハグを交わした。思わぬサプライズにジャッキーさんは「私は58年前、素晴らしいギフトを授かりましたが手放してしまいました。でも今、そのギフトを再び授かることができました。80歳になって58年ぶりに再会できるなんて夢のようです。息子には二度と会うことは叶わないだろうと思っていましたから」と涙を流しながら喜びを露わにした。

実母との感動の出会いを果たしたジョージさんは、「人生で何かが欠けている気がずっとしていました。遺伝子検査は本当に簡単で、このような素晴らしい結果をもたらしてくれました」と語っている。

ジョージさんをサポートし続けてきた妻パトリシアさんも、この出来事に「家族が増えて嬉しい」と明かし、姉妹のひとりジェーン・シャーマンさんは「ジョージのことを知らずに死んでしまったらとても悲しいところだった。彼を見つけることができて本当に嬉しい」と家族が繋がった喜びを口にした。このニュースを知った人からは「素敵なストーリーだね」「2人とも若々しい!」「再会できて本当に良かった」といった声があがっている。



画像は『Inside Edition 2017年12月1日付「Man Surprises His Biological Mother at the Airport After 58 Years Apart」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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