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【海外発!Breaking News】瀕死の妹のそばに寄り添う6歳兄 切ない姿を父がSNSに投稿(米)

TechinsightJapan 2018年6月15日 21時36分

脳腫瘍と闘い、瀕死の状態でベッドに横たわる4歳の妹のそばに寄り添う6歳の兄。米アーカンソー州に住む2児の父親が、娘が亡くなる前日の写真をSNSに投稿した。写真から溢れる切ない想いに、多くの人が心を揺さぶられている。

米アーカンソー州ロジャースに住むアダリン・“アディ”・ジョイ・スーターちゃん(Adalynn “Addy” Joy Sooter)の両親は2016年11月12日、アディちゃんが小児脳幹部グリオーマ(DIPG)を発症しており余命は数か月との宣告を受けた。これは脳腫瘍の一種で、神経や筋肉の麻痺、歩行困難などの症状が特徴であり、悪化すると血圧、呼吸、意識の維持が困難になるという治療が非常に難しい病気である。

2歳だったアディちゃんは時を置かずに始まった辛い放射線治療に耐え、一度は症状が改善したが、2017年の7月には腫瘍が悪性度を増して増大し始めてしまった。それから約1年、家族はメキシコのモンテレイに飛び、約2200万円をかけて実験的治療を行ってきたが、6月3日にアディちゃんは4歳の短い生涯を終えた。告知から1年半が経っていた。

アディちゃんが亡くなる前日、父親のマットさんは6歳のジャクソン君が妹のそばに寄り添う姿を胸が締めつけられる思いで見つめていた。ジャクソン君は妹がいつもと違うことを悟ったのであろう。青ざめた顔で眠っているアディちゃんのおでこに右手をあてて、心配そうに見つめている。アディちゃんはぐったりとした様子だが、その手はジャクソン君の左手をしっかりと握っている。

マットさんはその様子を撮影し、Facebookに写真を添えてこのように綴った。

「こんな小さな男の子が、悪友であり、遊び友達であり、ベストフレンドであるちっちゃな妹にさようならを言わなくてはいけないなんて、そんなことあってはいけないのです。でも私たちが生きているのは、壊れてしまった世界なのです。アディの容態はこの一日半で急激に悪化しました。昨日目覚めた時は元気でおふざけが好きないつものアディだったのに、あっという間に物を食べることも飲むことも難しくなってしまったのです。一日の大半を眠って過ごすアディは、ホスピスに入院しました。残された時間はあまりないでしょう。家族や親友で、アディにさようならを言いたい人はすぐに連絡をしてください。ジャクソンのために祈ってください。息子はアディのそばを離れないのです。もちろんアディから引き離そうとは思っていません。どうか私たちのために祈ってください。」

マットさんによるとこの写真を撮影した数時間後、アディちゃんは家族に見守られて静かに息を引き取ったそうだ。アディちゃんの死後、マットさんはFacebookで次のように述べている。

「アディは私たちが思っていたよりもずっと早く旅立っていきました。残念なことに、お別れの言葉が間に合わなかった人もいるでしょう。でもアディは痛みで苦しむこともなく、安らかな最期を迎えました。それがせめてもの救いです。」

アディちゃんは意識が遠のく中でも、ジャクソン君がそばにいて自分の手をしっかり握ってくれていたことをわかっていたに違いない。

なお今年1月には、アディちゃんと同じ脳腫瘍を患い余命僅かとなった14歳少年の夢を叶えるため、警察官らが自宅を訪問していた。少年は話すこともできない状態だったが、幸せそうだったという。

画像は『Matt Sooter 2018年6月2日付Facebook「A little boy should not have to say goodbye to his partner in crime, his play mate, his best friend, his little sister.」』『Hope for Addy Joy - Fighting DIPG 2018年1月23日付Facebook「Just dropped these two off at the airport so they can start their trip to Monterrey!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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