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【MLB】大谷翔平の元同僚マックス・スタッシ 突然姿を消し…未熟児の愛息と過ごした激動の1年間

東スポWEB / 2024年4月15日 11時16分

2月のオープン戦でドジャース・大谷翔平(左)と対戦したホワイトソックス・スタッシ(下=ロイター=USA TODAY Sports)

【元局アナ青池奈津子のメジャー通信】昨季、野球場から突然姿を消したマックス・スタッシと妻ギャビーさんが今年1月、その理由を明かした。

昨年4月16日に予定より3か月以上も早く、新生児集中治療室(以下、NICU)で生まれたばかりの息子ジャクソン君をインスタグラムで初めて公開。2人がいとおしそうに口に人工呼吸器が付けられたジャクソン君と触れ合う姿、次第に成長し、かわいい笑顔を見せるジャクソン君など、何度見ても心が締め付けられそうになる。

「まるで、人生が静止してしまったようだった。きついのは、何も分からないこと。祈るしかできない。それが数週間続いた」とジャクソン君が生まれる前の心境をマックスはそう語った。

妊娠21週で破水し緊急入院したギャビーさんは、少しでも子をおなかにとどめようと絶対安静状態で4週間半。「いつ生まれるか分からない不安と恐怖の毎日。生まれてくる時も、とてもとてもとても怖かった」。

マックスの件で初めて知ったが、日米とも未熟児が生まれる確率は10人に1人だそうだ。

「気持ちの浮き沈みは…ほぼ毎日だったかもしれない。つい最近まで、時に妻と2人して泣き崩れたよ。僕ら以上に息子が…。NICUにいる間は、次から次へ彼が乗り越えることは絶え間なく続いた。針で何度も刺されたし、のどに気道管を通したり、チューブを取り除いて呼吸用マスクを試したり。すごく頑張っていた。小さな体にかかる大きな負担を見るのがかわいそうで、つらくて仕方がなかった」

マックスは同様の経験をしたA.J.ポラックやアーロン・ループなど先輩選手らの助言、NICUでともに闘った家族ら、カウンセラー、友人、家族など、多くの助けや励ましに支えられた。自分たちもバトンをつなぎたいと野球復帰で忙しい中も、できる限りのインタビューに応じる。

NICUでマックスがシャツを脱ぎ、素肌でジャクソン君を抱いている写真がいくつもある。

「肌と肌が触れ合うことがとてもいいことだと研究で証明されているんだ。僕らの鼓動や体温を感じることは、彼の発育と精神的健康にとって非常に良いこと。NICUに通いながら僕らが毎日楽しみにしていたことだよ」

胸で眠るジャクソン君を抱きながら、携帯で野球中継を見られるのは幸せな日だ。そんな日々が増えていき、半年以上が過ぎ、野球シーズンも終わったころ、ジャクソン君が自宅へ帰れることに。「まだ自分で呼吸ができないから気道にチューブを通している。そのケアや手入れ、人工呼吸器や警報器の使い方などを病院で教わった。妻には小児科や気管系のドクターの資格をあげてもいいと思う。僕は辛うじてナース」。そう言って笑えるのも、家族が元気でいてくれるから。

今の夢は家族を球場に呼び、野球をする自分を見てもらうこと。開幕目前に左股関節の炎症で故障者入りし、まだ復帰はできないが、間もなく迎えるジャクソン君の1歳の誕生日とともに元気にプレーする姿を見せてあげてほしいと切に願う。

☆マックス・スタッシ 1991年3月15日生まれ、33歳。右投げ右打ち。捕手。2009年のMLBドラフト4巡目(全体123位)で指名されたアスレチックスに入団。13年2月8日にアストロズ傘下マイナーへトレード移籍。13年8月20日のレンジャーズ戦でメジャー初昇格し、同日にデビュー。19年7月31日にエンゼルスへトレード移籍し、大谷ともバッテリーを組むなど正捕手の座に定着。23年12月8日にブレーブスへ、そのわずか2日後の10日にホワイトソックスへ金銭トレードで移籍した。

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