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【海外発!Breaking News】抜歯治療で顎を骨折させた歯科医 過去には患者2人が死亡(米)

TechinsightJapan 2019年4月22日 20時53分

アメリカで昨年、歯の治療に訪れた患者が歯科医の不手際によって下顎が骨折してしまう出来事が発生した。後に同歯科医によって、過去に患者2人が死亡していたことが明らかになった。『New York Post』『myfox8.com』などが伝えている。

米ノースカロライナ州ハイポイントに住むカンナディ・ネスターさん(Kennadi Nester)は8か月ほど前、親知らずを2本抜くために歯科医院「Patterson Oral & Maxillofacial Surgery」を訪れた。その時のことはカンナディさんにとって、決して忘れることができないほどの恐ろしい経験になってしまったようだ。

担当したのは歯科医のシャーナ・パターソン氏(Shawana Patterson)で、治療が始まるとカンナディさんは激しい痛みに襲われ、大声をあげて泣き叫んでしまったという。

カンナディさんは当時のことを『Fox News』にこう語っている。

「治療台に座るとパターソン医師は麻酔用のマスクを私に着けました。『少しチクチク感じるわよ』と言われましたが、私にはまったくそれが感じられなかったのです。」

「医師は私の親知らずを抜歯するために、歯肉を切開してドリルで歯を砕き始めたのですが、私はあまりの痛みに泣き叫んで過呼吸状態に陥ってしまいました。」

カンナディさんの治療中の痛みはとても激しかったようだが、その痛みに対して改善しようとする者はいなかったそうだ。しかも2本の親知らずを抜いてもらうはずだったが、全部で4本抜歯したことをパターソン医師から告げられ驚いたという。

その後、カンナディさんは顎に異変を感じたために救急治療室でCTスキャンの検査をしたところ、下顎の骨折が判明した。カンナディさんによると「パターソン医師が歯を粉砕する際に、思いっきり体重を私の顎にかけていたせい」とのことだ。

そして更にパターソン医師について驚くべき事実があった。過去に担当した2人の患者が高血圧、糖尿病、腎臓透析、気管支炎、心臓病など考慮しなければならない病歴があるにもかかわらず、適切な対応がないままの歯の治療が原因で亡くなっていたのだ。

1人は脳出血または脳梗塞、低酸素性虚血性脳症、四肢不全麻痺などにより2018年2月11日に死亡。もう1人は抜歯をするために来院し、血圧がかなり高かったものの無理やり手術をしたことにより血圧と心拍数が急上昇、その後急に下がって心肺停止に陥り2018年4月1日に死亡している。

どちらのケースも麻酔が規定量を超えており、パターソン医師は適切な処置をしなかったうえに、患者のカルテを書き換えるよう指示もしていたようだ。

ノースカロライナ州歯科医師会は今年1月11日にパターソン医師の医師免許をはく奪したが、カンナディさんがパターソン医師のもとを訪れた時は同医師会の調査の真っ最中にあり、カンナディさんも当時はそのことを知らなかったという。

また、医師会の調査レポートには「亡くなった2人の患者は過度の麻酔の使用が原因」との記載があり、これを知ったカンナディさんは「私は麻酔があまり効かなかったことで大きな痛みを伴ったが、それは本当に不幸中の幸いだったのかもしれない」と話している。

画像は『New York Post 2019年4月11日付「Patient claims disgraced dentist fractured her jaw: ‘I started screaming’」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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