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【エンタがビタミン♪】NGT48、人気回復の「試金石」なるか AKB48新シングルに本間日陽が選抜入り

TechinsightJapan 2019年7月23日 13時8分

AKB48が56枚目シングル『サステナブル』を9月18日にリリースすると発表した。「次世代エース」と期待されるドラフト3期生・矢作萌夏(17)がセンターを務めるほか総勢19名が参加する。各姉妹グループからの選抜メンバーが発表されるなか、渦中のNGT48からは本間日陽(19)が選ばれた。このタイミングでNGT48からの選抜入りを、ファンや世間はどのように捉えるのか興味深い。

「NGT48問題」は、当時NGT48メンバーだった山口真帆が昨年12月に自宅で暴行被害に遭っていたことを今年の1月にSHOWROOMやSNSで告発したことから始まる。ファンを名乗る男2人が自宅玄関で彼女の顔を掴むなどして暴行を加えたもので、山口はNGT48メンバーが男たちに情報提供するなど関与したことを示唆した。告発によって「NGT48暴行被害事件」が明らかになり真相が注目された。

ところが1月10日にNGT48劇場で行われた公演で、山口真帆が「この度はお騒がせして誠に申し訳ありません」と謝罪、一方でNGT48の運営会社であるAKSはこの件について調査や会見は考えていないとしていた。

その後、ファンのみならず世論がざわつき出したことを受けて1月14日にAKSが対応の遅れを謝罪して「第三者委員会を設置して調査する」と発表、3月22日に松村匠・AKS取締役(当時)が会見を行い調査報告書について説明した。

会見で松村匠取締役が調査した結果を「事件に関与したメンバーは確認できなかった」と報告していると、被害者の山口真帆が会見内容に対してリアルタイムにTwitterで「うそばかり」と反論。山口は松村取締役が第三者委員会より前に「(犯人と)繋がっているメンバーを全員解雇する」と彼女に約束したことや、運営側が「山口の思い込み」だと虚偽の説明に終始し、1月10日に彼女が謝罪したのも「松村匠取締役に要求された」と明かした。

報道陣からそのツイートについて追及された松村取締役は動揺を隠せず、会見は真相究明どころか山口が「うそばかり」「悲しい」と運営への憤りを露わにする結果となった。

第三者委員会による報告はそれ以上なく、山口は4月21日にNGT48から卒業することを発表、5月18日に行われた『「太陽は何度でも」公演~菅原りこ・長谷川玲奈・山口真帆 卒業公演~』をもって彼女の思いに寄り添ってくれたメンバーとともにグループを卒業した。

こうした山口真帆の暴行被害事件とその後の運営による対応のまずさ、及び「メンバー関与」の真相究明などを含める「NGT48問題」によりNGT48とAKSはファンや世間の信頼を著しく損ねた。

NGT48は4月21日のチーム千秋楽公演をもって従来のチーム制を解体、「1期生」と「研究生」による再スタートを宣言して活動を続けている。ただ、新潟県・新潟市のキャンペーンから外されたりスポンサーが降りるなど影響は大きく、信頼回復には暗雲が漂う。

そんななかで、AKB48ニューシングル『サステナブル』にNGT48から本間日陽が選抜入りした意味は大きい。AKB48の前作『ジワるDAYS』(3月13日発売)にはタイミング的にまだ「NGT48問題」の余波が及ばずNGT48から荻野由佳と中井りかが選抜入りしたが、今回は外れている。

本間日陽はNGT48の2枚目シングル『世界はどこまで青空なのか?』(2017年12月6日)のミュージックビデオでは、アイドルを目指す荻野由佳のクラスメートで親友という役柄で登場、明るくて清純なイメージが印象的だった。3枚目シングル『春はどこから来るのか?』(2018年4月11日)では表題曲でセンターを務めている。

また、2018年7月期に放送された日本テレビ系テレビドラマ『マジムリ学園』では清純派から一転、学園を支配する生徒会長・カイザー役を務め見事な独裁者ぶりを演じた。

荻野由佳や中井りかに代わる選抜メンバーとして、本間日陽は人気度×ホワイト感×存在感という点からして納得の人選だろう。さらに彼女は新潟県村上市出身なので地元密着感も高い。今回の選抜入りで本間日陽への応援が増えれば、NGT48にとって今後の活動を進めるうえで展望が開ける。いわば人気回復の可能性をはかる「試金石」となるわけだ。

ニューシングル『サステナブル』のリリースは9月18日を待つが、それより早く7月24日放送のフジテレビ系『FNSうたの夏まつり』で初披露するという。センターの矢作萌夏はもちろんながら、選抜メンバーのなか後列で頑張る本間日陽にも注目したい。

画像2枚目は『本間日陽 2019年5月5日付Instagram「握手会ありがとうございました」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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