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【海外発!Breaking News】防腐処理直前だった20歳女性 葬儀場で目を覚ます(米)

TechinsightJapan 2020年8月27日 6時45分

米ミシガン州デトロイト郊外に住む20歳の女性が、自宅で死亡宣告を受けた後に葬儀場で目を覚ました。女性が生きているのに気付いたのは葬儀場のスタッフで、死亡宣告からすでに3時間以上が経過していた。『ABC News』『ClickOnDetroit』などが伝えている。

葬儀場で生きているのが確認されたのは、米ミシガン州オークランド郡サウスフィールド在住のタイムシャ・ボーシャンさん(Timesha Beauchamp、20)で、エンバーマー(遺体整復師)が防腐処理をしようと遺体収納袋のジッパーを開けたところ、パッチリと目を開けたのだという。

脳性麻痺を患っていたタイムシャさんは今月23日、自宅で泡を吹き呼吸困難に陥って倒れているところを家族が発見した。サウスフィールド消防局と警察署が現場に到着したのは7時34分で、当時の様子をこう語っている。

「我々が駆けつけた時、タイムシャさんはすでに呼吸をしておらず、心肺蘇生法などによる蘇生を30分間試みましたが、息を吹き返すことはありませんでした。」

「我々はその後、地元の救急救命医に電話をしてタイムシャさんの医療データを提供しました。そしてそれを確認した医師が、タイムシャさんの死亡宣告を行ったのです。」

「サウスフィールド警察署は、オークランド郡検視局にもタイムシャさんの医療データを提供しており、死亡宣告にあたっては必要な手続きを全て踏んでいるのです。」

しかしタイムシャさんの後見人で看護師でもあるサバンナ・スピアーズさんは「死亡宣告を受けた後、タイムシャが動いたのです。また微弱ですが脈があったような気がしたので、その旨を救急隊員に伝えました。しかし彼らから『それは今使った薬剤の影響で、自発的な動きではない。彼女は死んでるよ』と言われたのです」と当時を振り返る。

タイムシャさんは午前9時に遺体収納袋に詰められると、午前11時25分にデトロイトの葬儀場「ジェイムズ・H・コール・ホーム(James H. Cole Home for Funerals)」に向かう車に乗せられている。タイムシャさんの家族が同葬儀場から連絡を受けたのはその20分後で、エンバーマーが遺体を消毒し、血液を抜いて防腐液を注入する作業をするところだったそうだ。

タイムシャさんはすぐにサイナイ・グレース病院に搬送されているが危険な状態が続いており、弁護士のジェフリー・フィーガー氏はこう述べた。

「これはまさに悪夢です。生きたまま葬儀場に運ばれ、血が抜かれていたと思うとゾッとします。タイムシャさんは現在、人工呼吸器に繋がれ、非常に危険な状態です。病院に搬送されたのは死亡宣告からすでに3時間以上が過ぎており、もしタイムシャさんの処置が早かったら状況は違っていたかもしれません。家族はサウスフィールドの消防署や警察署などを相手に訴訟を起こすことも検討しています。」



ちなみに2018年1月には南アフリカで、33歳女性が死亡後に棺桶の中で出産している。このケースも胎児を発見したのは葬儀会社のスタッフで、専門家は「遺体の腹腔内にガスが蓄積し、その圧力によって子宮から胎児の遺体が体外に押し出された“棺内分娩”の可能性がある。また死後に筋肉がいったん弛緩し、その後硬直することも関係しているのではないか」と分析していた。

画像は『ABC News 2020年8月26日付「Details emerge after woman found alive in body bag at funeral home」(Courtesy of the Beauchamp family)、2020年8月25日付「Declared dead by paramedics, young woman found alive at Detroit funeral home」(Google Maps Street View)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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