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【海外発!Breaking News】きょうだい3匹が多指症のネコ 「珍しいケース」と注目(英)

TechinsightJapan 2021年5月30日 21時50分

イギリスで今月初め、保護された野良ネコから4匹の赤ちゃんが誕生した。そのうちの3匹は足指が通常よりも多い多指症で「非常に珍しいケース」と話題になっている。『Indy100』『Mirror』などが伝えた。

英南部ゴスポートの高齢者向けアパート「ヴィクトリー・コート(Victory Court)」の敷地内に数か月前、推定1歳の雌ネコ“マーサ(Martha)”が暮らし始めた。住民らは「きっと迷いネコで、飼い主が探しているに違いない」と近所にビラを配り、エサを与えて可愛がってきたが、飼い主が名乗りを上げることはなかった。

そうして春を迎えると、マーサが妊娠しているとの噂が広まり、アパートの住民の1人が地元の動物保護団体「キャット・プロテクション」に連絡。保護されたマーサは今月初め、4匹の元気な赤ちゃんを産んだのだった。そして子ネコのうちの3匹が多指症だったことで、「非常に珍しい」と話題になった。

キャット・プロテクションのケイト・ステープルフォードさん(Kate Stapleford)は、多指症のきょうだいについてこのように語っている。

「きょうだいの中で1匹だけ多指症というケースはこれまでに何度かありました。また2012年に2匹のきょうだいが多指症だったことを覚えていますが、3匹というのは初めてですね。」

「多指症のネコは大きな足を生かし、木のぼりなどもすぐに上手くこなすようになるのですよ。子ネコたちは現在生後3週になりますが、生後9週以降に新しい飼い主の家に行くことになるでしょう。」

「そしてまだ若いマーサには今後、不妊手術が予定されています。予期せぬ妊娠はリスクが高いですからね。また4匹の子ネコたちに関しては新しい飼い主と相談し、不妊(去勢)手術や予防注射の計画をたてることになりますね。」

『Metro』によると、母ネコのマーサと誕生した4匹のうちの“ミラー(Miller)”は前足5本、後足4本、合計18本の指で正常という。しかし白黒の被毛を持つオスの“アーネスト(Ernest)”は後ろ足が1本ずつ多く、前足5本、後足5本、合計20本の指がある。



またメスのトラ猫“ハヴァナ(Havana)”は前足6本、後足5本、合計22本の指があり、オスのトラ猫“ヘミングウェイ(Hemingway)”に至っては全ての足に6本ずつ、合計24本の指がある。これにより、3匹合わせると通常よりも12本も指が多いことになるのだ。



実はきょうだいの名前は、多指症のネコを溺愛した作家アーネスト・ヘミングウェイからとったのだとか。米フロリダ州に住んでいたヘミングウェイは、“スノー・ホワイト(Snow White)”という前足が6本ずつあるネコを飼っていた。1930年代に船長から譲り受けたもので、足が大きい多指症の猫はネズミを捕ることに長けるだけでなく、荒れがちな船上で上手くバランスを取ることができるため「幸運を呼ぶ猫」としてもてはやされたそうだ。

ヘミングウェイがかつて住んでいたキーウエストの邸宅には、今でもスノー・ホワイトの子孫が60匹以上暮らしており、博物館として人気のスポットとなっている。

なお猫の多指症は優性遺伝で、片方の親が遺伝子を持っていると多指症の猫が生まれる可能性がある。ただ健康に問題があったり、生活に支障がでることはないという。

ちなみに今年3月にもイギリスで、指が普通よりも4本多いネコが誕生した。このネコは父や叔父も多指症だったそうだ。

画像は『Metro 2021年5月28日付「Adorable litter of kittens born with a total of 12 extra toes between them」(Picture: Cats Protection)』『Mirror 2021年5月28日付「Trio of tiny kittens born with 12 extra toes between them after stray gives birth」(Image: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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