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【海外発!Breaking News】赤ちゃんの時に捨てられた女性、40年ぶりに会った母親に「いまだ娘と認められていない」(英)

TechinsightJapan 2021年11月24日 14時47分

幼い頃に母親に捨てられ、児童養護施設で育った女性が約40年後に母親を見つけ再会を果たした。1995年の再会からこれまで8回ほど会っているという母娘の距離はいまだに埋まらず、母親は娘に対し「あなたは娘ではなく友達」と話しているそうだ。『Coventry Live』などが伝えている。

英ウェスト・ミッドランズ州コヴェントリーで暮らすアン・ハリソンさん(Anne Harrison、64)は今から26年前の1995年、幼い頃に自分を捨てた母親と再会した。

母親は当時、妊娠中のため面倒を見ることができなくなったという理由でまだ赤ちゃんだったアンさんをウォリックシャー州ラグビーにあるセント・クロス病院(St Cross Hospital)に置き去りにしたという。そして孤児院に預けられた彼女は、のちに白人家族に里子として迎えられることになった。

肌の色が違うことで同級生からいじめられたというアンさんは、当時のことをこう振り返っている。

「学校に通うようになってから、すぐに自分が変わっていることに気づきました。他の子とは肌の色が違っていたのでバカにされたり、からかわれたり、悪口を言われたり。でも里親からはそのような扱いは受けず、他の子供と同じように育ててもらい『学校の子たちは無視しなさい』といつも言われていたんです。」

しかしその里親がオーストラリアに移住することになったため、アンさんは9歳から児童養護施設で生活することとなった。それから月日は流れ、14歳になったアンさんに衝撃的な知らせが届いた。弟が別の児童養護施設で暮らしているという事実が判明したのだ。

アンさんは「私が12歳か13歳ぐらいの頃、警察から母親が体調を崩して病院にいるという連絡がありました。母は警察官にバークシャー州に住んでいる息子と娘がいると話していたそうです。私たちきょうだいは別の施設で育ちましたが、今ではとても仲が良く定期的に会っています」と明かしている。

そして30代後半を迎えたアンさんはついに母親の居場所を突き止め、再会の約束をしたという。

「初めて母に会った時、まるで鏡の自分を見ているようで圧倒されました。でも感動的でしたね。私と会う前に彼女は泣いていたようでした」と話すアンさんは、これまでに少なくとも8回は母親と会っているというが、母親との距離は一向に縮まる気配がないそうだ。



アンさんは母親との関係をこのように語っている。

「母は手紙を書くことはあっても直接会うことはずっと拒んでいて。以前、手紙に書かれたロンドンの住所を訪ねたこともありましたが、そこに母はいませんでした。私たちの間にはいまだに壁があります。母はまだ私を娘として認めておらず、友達としてなら会うと言い続けていますし、私も彼女のことはほとんど知りません。会うたびにちょっとずつ分かることもあるけど、とても遠い関係です。もうここまでだと受け入れるしかないですね。」

なお2人の関係について世間からは「難しい」「ほろ苦い」などという声があがっており、このようなコメントが寄せられている。

「正直なところ、母親は自分の赤ちゃんを捨てたことで母親と呼ばれる資格がないことを知っていると思う。でもきょうだいが仲良くしていることは素晴らしいこと。」
「手放した子供にまた会いたいと思う親はあまりいないのでは? 会いたければ自分で探すと思うし。」
「母性や父性を感じられない人もいる。たいていは自分の家族の中で同じような経験をしていて人とのつながりを作る方法を学べなかった人です。でも弟さんと仲良くなれて本当に良かったですね。」
「子供の頃に捨てられた家族を再会させるという番組は、嬉しいどころか胃が痛くなってしまいます。」

画像は『Coventry Live 2021年11月20日付「Coventry woman abandoned at hospital as a baby finds mum after 40 years」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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