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受験を応援!脳に効く「塾弁」のつくり方

JIJICO 2015年2月18日 13時0分

腹が減っては勉強できぬ…。「塾弁」に注目集まる

最近では「お受験」が都市部では完全に定着し、中学校受験だけではなく、小学校受験や有名幼稚園に入るための試験まで一般的な時代になってきました。そんな中、塾の授業の間の短い休憩時間に食べるお弁当、いわゆる「塾弁」に注目が集まっています。

特に中学校受験に挑む小学生高学年は育ち盛りの時期でもあり、腹が減っては勉強にも十二分に身が入らなくなるため、「塾弁」がフューチャーされるのは自然の流れといえるでしょう。

量が多ければ消化に負担がかかり、脳が働きにくく

「塾弁」においては、食べる時間が短いために、その量と食べやすさが第一です。量が多ければ、それだけ消化にも負担がかかり、余分なエネルギーが取られてしまいます。そうなれば脳が働きにくくなり、眠くなってしまう可能性もあるため、食後の授業に支障をきたしてしまうかもしれません。

また、ご飯やおかずをひと口サイズにすると、食事時間を短縮できて、さらに有効と思われます。

ご飯は必須。ビタミンB1を含むおかずを添えると良い

そして、「塾弁」の役割として期待されるのは「脳を働かせる」こと。授業に集中できるように脳を働かせることを考えると、糖分をしっかりと摂る必要があるため、ご飯は必須です。また、炭水化物のブドウ糖をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1を含むおかず(豚肉、卵黄、豆類)を添えると良いでしょう。

ただ、栄養バランスにこだわりすぎて「栄養価が高く脳を働かせる食材を」と考えても、子どもがあまり好まない物ばかりとなってしまい、結果、食べてもらえなければ本末転倒です。好物のおかずを適度に組み込んだ方が、食後の勉強の効率が上がると考えられます。

脳の働きを決める大きな要素となるのが食事です。ましてや成長期であり、脳に無限の可能性を秘めている受験期の食事が大切である事は言うまでもありません。お弁当は「手作りが基本」ですが、時間がない際には冷凍食品や、ありあわせの物を有効活用するといった工夫も必要です。スーパーで購入したお惣菜などの活用もやむを得ないかもしれませんが、せめてお弁当箱に詰めるひと手間は忘れずに。

(佐藤 浩明/消化器内科専門医)

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