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急速に進む結婚離れ 結婚すると損なのか?

JIJICO 2017年4月21日 12時0分

結婚離れが急速に進んでいる現状

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公開をしている人口統計資料を更新し、2015年(平成27年)時点での生涯未婚率(50歳時の未婚割合)が男性23.37%、女性14.06% である事が分かりました。
2010年と比べると男女ともに3ポイント以上の増加で、結婚離れが急速に進んでいる事が顕著に表れています。

結婚離れが進む理由

仲人をしていますと「周りに既婚者が増えてきたので焦り始めました!」「周りが誰も結婚していないので焦っていなかったのですが、手遅れでしょうか?」というご相談を受ける事が有り、日本人のメンタリティ的に周囲の環境から影響を受けやすいのだな‥と常々感じますが、未婚化が進む主な理由として度々、挙げられるのは経済的理由のようです。

指標的には景気回復基調にある一方、就職氷河期を乗り越えてきた所謂ロスジェネ世代が婚活の中心にいる現在は、景気回復を懐疑的に見てしまう事も仕方がないのではないかと思います。

ここで一緒に考えていただきたいのが「結婚はそれほどお金がかかるものなのか?」です。
皆さんの周りにも経済状況が十分とはいえなくても結婚されている人はいらっしゃいますよね?
「将来を考えていない」と揶揄されるケースもあれば、「ポジティブだ!」と賞賛される事もあるようです。
実際には結婚後のお金については子供の予定に大きく左右されますが、仮に子供を希望しないのであればご心配には及ばないのかもしれません。

婚期を逃す前に一度真剣に結婚を考えてみましょう

結婚をするしない、子供を作る作らないは自由です。
ですが、人には婚期というものがあります。
一般的に言われている婚期は子供を作る前提のものですが、子供をご希望される方はやはりこの婚期を意識すべきでしょう。
婚期を逃す前にすべきことは一度でも結婚について真剣に考えておく事です。
一度も考えないとのちのち後悔する事になりますので、是非、挑戦してみて下さい。

私は元々、少子高齢化問題対策として結婚相談NPOを立ち上げたので、出来ればお子様が増えて欲しい!という気持ちは有りますが、婚活の現場にはお子様をお望みでない方も大勢いらっしゃいますし、活動者様が現実的に子供を授かる事が難しい年齢に差し掛かった時の心境の変化もたびたび見てきました。

ご自身が結婚をすべきか否か?につきましては、婚活にも多様性が有る事を認識した上で、必要以上に周囲の、特に「結婚はコストパフォーマンスが悪い」といった一部の意見に影響を受けずにご自身でご判断いただければと思います。

時には慎重さも必要ですし、時には決断も必要なのが人生であり結婚です。

(影山 頼央/結婚コンサルタント)

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