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不倫が大きなトラブルになる人とならない人の違いは?

JIJICO 2017年5月28日 9時0分

不倫している側とされている側では問題の捉え方が異なる

当方に相談に来られる方は夫の不倫に苦しむ妻からの相談が殆どです。
不倫問題といってもその進展度合いによって対応は大きく異なります。
ある意味、もう少し早く相談に来てくれていたら、何とかなったのに・・・という最悪の状態になっている人もいれば、夫の異変に気づき、お騒ぎする前にお越しになられた方もいます。
当然、結果も変わってきます。
やはり、不倫であれ何であれ、問題は深海にはまらないためにも早期発見、早期治療?が一番です。

でもこれは、妻から見た、夫の不倫を終らせる為の相談です。
立場を変えていうと、不倫をする張本人である夫側にとっても、トラブルにならない不倫の方法があれば、相談に来られたいのではないでしょうか?
実は、余り褒められた話ではありませんが、時々、不倫をする夫側からの相談もあります。
不倫相手とトラブルになり、妻にもばれて、八方ふさがりだと言う相談です。

この「不倫が大きなトラブルになる人とそうならない人。何が違うのか?」というのは、夫と妻の不倫に対する見方が異なることを認識出来ているかどうかが大きいのです。
浮気している夫側からすれば、問題の原因は不倫相手との事ですが、妻側からすれば、夫と妻、つまり夫婦の問題だと捉えており、同じ不倫であっても夫が感じている問題と妻が感じている問題が異なっているのです。
と言う事で、今日は、浮気をしている男性目線という想定で書いて行きたいと思います。

不倫のトラブルはなぜ起きる?

では不倫のトラブルとはどういう状態のことなのでしょうか?
男性側からすると、不倫がばれて、職場や家庭の平安が脅かされると言う事だと思いますが、これは同時に不倫相手との関係性にも言えることであり、逆に言えば不倫相手との関係が上手く行っていれば家庭にもばれないように、不倫関係を続けられます。
しかし一つ間違えば、不倫関係をないがしろにすると、相手から恨みを買い、家庭にも影響が出るという相関関係のようなものがあります。

よく言う事ですが世の夫は最初から離婚をしようと思って不倫をするケースは多くありません。
何となく好意をもつところから始まることのほうが多いのです。
したがって、不倫をするという心構えで始めているわけではなく、十分な気遣いや目配りをしないので、不倫がばれると、不倫相手とも、そして妻とも、大変な修羅場になるのです。

不倫といっても人間関係の一つなのです。
ですから、もし別れたくなったとしても、後ろ足で砂をかけるような事では、恨みを買います。
浮気相手にもその存在を大事にするには、いちゃいちゃした言葉を言えばいいってもんじゃない。
不倫で一番大事なのは別れ方で、私流の言葉に言い換えれば「終い仕事」です。
しかし、そこで失敗する男性が多いのもまた事実です。

何故なら、不倫相手には「妻とはもう終っている」と言って、口説いているはずですから、今更奥様にばれたので別れようなんて言えないですから。
ここで大切なポイントは、浮気相手に対しても、妻に対しても、思いやりを持ちながら、その上で、最後は自分の何か置かれた立場が苦しい事を伝えるしかないのです。情けないことですが。

相手を苦しめる存在にはなりたくないと考える女性は多い

女性という生き物は、自分が相手を苦しめる存在にはなりたくないと考えていますから、これ以上の関係が立ち行かなくなった時には、その苦しい胸の内を吐露してください。
女性には愛や恋の前に、母性愛というものがありますから、これ以上の関係を続けるのは、物理的に難しくなったと伝えると、聞き分けのある頭を持つ人ならば、あなたを苦しめる事も望まないでしょう。
しかし、卑怯な嘘などを重ねたりすると、愛が憎しみに変わり、恨みを買う事になります。
不倫は嘘の塊です。
でも最後は誠意を示すことが大切です。
嘘で始まった不倫でも別れの最後は少しだけでも誠実に伝えましょう。
真実には逆らえないのですから。

それは、妻も同じで、夫を愛しているのです。
夫に嫌われたくないというのは前提なのに、甘えが先に出て、不倫されている苦しみばかりをぶつけてしまい、余りにも分って貰えないと、愛が憎しみに変わります。
これを愛憎と言います。怒りも加わり夫を追い詰めるような事をつい口走ってしまうのです。

皆、本当はあなたを愛しているのです、妻も愛人も。
ですから、そうして自分を愛してくれた女性達を、無下にしないように。
出会いも別れも、誠実にいかないといけないのです。
にっちもさっちも行かなくなったなら、もう、いっぱいいっぱいだと言う事を正直に話しましょう。
勝手だとなじられたら勝手と認めましょう。

本当に困っている人を上から踏みつける事は女性なら出来ませんが、女性が一番嫌うのは嘘です。
本気で好きになって、ずるいけれど、今の状況はまずいのだと正直に告げましょう。
ここで、嘘やごまかしをする男性が、トラブルに発展するのだと思います。

最後に物をいうのは、例え理不尽でも真実しかないと思います。
女性というのは、そういう事を受け止める動物なのです。
不倫が大きなトラブルになるか、ならないかは、結局終い仕事に誠実な対応が出来るか、どうかです。

(村越 真里子/夫婦問題カウンセラー)

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