独身、ひとり暮らし、食費は月に7万円。そんな、なちゃさんが一念発起!
『節約初心者でもできた!ふたりで月1.5万円ごはん』(KADOKAWA)は夫婦で月1.5万円に抑えたレシピ&エッセイコミックです。
月に2~3回の外食代とふるさと納税でいただくお米代は食費から省くそうですが、基本自炊で1.5万円は立派。SNSで配信されたお弁当や食卓風景は、どれも食指が動きそうな出来栄えなのです。
◆試行錯誤した末の買い物ルール
安いから買っておく。この「とりあえず買い」、気づいたら野菜が傷んでいて結局無駄にした、という経験ありませんか。特に野菜の使いまわしは難しいですよね。
大切なのは、購入したあとすぐに保存すること。本書でもいうように、買い物と保存をセットにして一気にやってしまうのがいいでしょう。保存のコツを抜粋してみましたよ。
・野菜(冷凍保存)
1 買ってきたらとにかく切る
使いやすい大きさに切り、水気を切る
おかず用、汁物用などに分ける
2 調理+カット
食材によっては、レンジなどで加熱してからカットする
・魚(冷凍保存)
1 まるごと1匹買ったら鮮度のいいうちにさばく(スーパーによってはさばいてくれる)
部位ごとに分けて保存
・肉(冷凍保存)
1 豚こま肉やひき肉は100g~300gごとに分ける(パックのまま冷凍すると臭みの原因に)
油揚げや納豆や枝豆の冷凍可能だといいます。「全部で30分ほどでできる」と本書。最初はめんどうと思うかもしれませんが、ルーティンにしてしまえば、あとがラクチンです。
◆見た目も栄養もベストなコツ
食費は抑えたけれど、品数もなく質素で気分が上がらない。テンションダダ下がりでは節約にも身が入らなくて当然。
節約+見た目+栄養のすべてを網羅したメニューのコツは、「味付けに出汁を活用!」「なるべく3色以上入れる」「食材を代用してヘルシーに」の3つ。
たとえば、肉じゃが。本書いわく「醤油と砂糖を少なめにして、トマトを投入して旨味アップ!」。トマトは加熱するとコクが出て酸味が減るそうです。食材の彩りは買い物の時にチェック。カゴの中がカラフルになっていればOK。
食材の代用は、卵の代わりに豆腐を使う、キャベツの代わりにエノキを使う、等。かさましやカロリーカットも期待できます。
◆節約+見た目+栄養を叶えたレシピを2品
月1.5万円の工夫や真心に満ちた食生活で、なちゃさんは10kgも減量しました。ここで本書から、節約+見た目+栄養を叶えたレシピを2品紹介しますね。
◆料理が苦手でも大丈夫!時短簡単レシピ
疲れていても、時間がなくても、ササっと完了。おいしさも保証付きの2品がこちらです。
☆さばトマ冷うどん(2人分 約157円)
材料
うどん(冷凍) 2玉
トマト 1/2個
さば缶 1/2缶
A
酢 大さじ4
しょうゆ 大さじ4
ごま油 小さじ2
にんにくチューブ 1㎝程度
ラー油 お好みで
作り方
1 うどんを1玉ずつレンジで2分30秒加熱し解凍したら、ザルにあげて水でしめる。
2 トマトを角切り、さば缶は食べやすい大きさに崩す。ボウルにAを混ぜ合わせる。
3 うどんの上に、2の具材をかけたら完成。
さば缶にはDHAやEPAや各種ビタミンが含まれるなど栄養の宝庫。ひとりのランチにもぴったりで満足感もありそうです。
☆節約オムレツ(2人分 約65円)
材料
卵 1個
ほうれん草 1株
豆腐 75g
A
片栗粉 小さじ1
マヨネーズ 小さじ2
塩、黒コショウ 少々
作り方
1 ほうれん草を細かく刻む。
2 ボウルに豆腐を入れ、ホイッパーでなめらかになるまで混ぜたら、ほうれん草、卵、Aを入れ混ぜ合わせる。
3 フライパンに油を引き、2を流し入れる。蓋をしたら弱火で1分ほど蒸し焼きにし、3つ折りにしたら完成。お好みでケチャップやソースをかける。
豆腐と卵でルたんぱく質が、ほうれん草でビタミンが摂取できるという優秀さ。ふたりで約65円という食費も脅威です。
本書は、時短、健康、簡単、手間をかける、とテーマを分類してレシピを掲載。節約や料理をとおして育まれる夫婦の絆に、こちらまでほっこりしてしまうのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
『節約初心者でもできた!ふたりで月1.5万円ごはん』(KADOKAWA)は夫婦で月1.5万円に抑えたレシピ&エッセイコミックです。
月に2~3回の外食代とふるさと納税でいただくお米代は食費から省くそうですが、基本自炊で1.5万円は立派。SNSで配信されたお弁当や食卓風景は、どれも食指が動きそうな出来栄えなのです。
◆試行錯誤した末の買い物ルール
安いから買っておく。この「とりあえず買い」、気づいたら野菜が傷んでいて結局無駄にした、という経験ありませんか。特に野菜の使いまわしは難しいですよね。
大切なのは、購入したあとすぐに保存すること。本書でもいうように、買い物と保存をセットにして一気にやってしまうのがいいでしょう。保存のコツを抜粋してみましたよ。
・野菜(冷凍保存)
1 買ってきたらとにかく切る
使いやすい大きさに切り、水気を切る
おかず用、汁物用などに分ける
2 調理+カット
食材によっては、レンジなどで加熱してからカットする
・魚(冷凍保存)
1 まるごと1匹買ったら鮮度のいいうちにさばく(スーパーによってはさばいてくれる)
部位ごとに分けて保存
・肉(冷凍保存)
1 豚こま肉やひき肉は100g~300gごとに分ける(パックのまま冷凍すると臭みの原因に)
油揚げや納豆や枝豆の冷凍可能だといいます。「全部で30分ほどでできる」と本書。最初はめんどうと思うかもしれませんが、ルーティンにしてしまえば、あとがラクチンです。
◆見た目も栄養もベストなコツ
食費は抑えたけれど、品数もなく質素で気分が上がらない。テンションダダ下がりでは節約にも身が入らなくて当然。
節約+見た目+栄養のすべてを網羅したメニューのコツは、「味付けに出汁を活用!」「なるべく3色以上入れる」「食材を代用してヘルシーに」の3つ。
たとえば、肉じゃが。本書いわく「醤油と砂糖を少なめにして、トマトを投入して旨味アップ!」。トマトは加熱するとコクが出て酸味が減るそうです。食材の彩りは買い物の時にチェック。カゴの中がカラフルになっていればOK。
食材の代用は、卵の代わりに豆腐を使う、キャベツの代わりにエノキを使う、等。かさましやカロリーカットも期待できます。
◆節約+見た目+栄養を叶えたレシピを2品
月1.5万円の工夫や真心に満ちた食生活で、なちゃさんは10kgも減量しました。ここで本書から、節約+見た目+栄養を叶えたレシピを2品紹介しますね。
◆料理が苦手でも大丈夫!時短簡単レシピ
疲れていても、時間がなくても、ササっと完了。おいしさも保証付きの2品がこちらです。
☆さばトマ冷うどん(2人分 約157円)
材料
うどん(冷凍) 2玉
トマト 1/2個
さば缶 1/2缶
A
酢 大さじ4
しょうゆ 大さじ4
ごま油 小さじ2
にんにくチューブ 1㎝程度
ラー油 お好みで
作り方
1 うどんを1玉ずつレンジで2分30秒加熱し解凍したら、ザルにあげて水でしめる。
2 トマトを角切り、さば缶は食べやすい大きさに崩す。ボウルにAを混ぜ合わせる。
3 うどんの上に、2の具材をかけたら完成。
さば缶にはDHAやEPAや各種ビタミンが含まれるなど栄養の宝庫。ひとりのランチにもぴったりで満足感もありそうです。
☆節約オムレツ(2人分 約65円)
材料
卵 1個
ほうれん草 1株
豆腐 75g
A
片栗粉 小さじ1
マヨネーズ 小さじ2
塩、黒コショウ 少々
作り方
1 ほうれん草を細かく刻む。
2 ボウルに豆腐を入れ、ホイッパーでなめらかになるまで混ぜたら、ほうれん草、卵、Aを入れ混ぜ合わせる。
3 フライパンに油を引き、2を流し入れる。蓋をしたら弱火で1分ほど蒸し焼きにし、3つ折りにしたら完成。お好みでケチャップやソースをかける。
豆腐と卵でルたんぱく質が、ほうれん草でビタミンが摂取できるという優秀さ。ふたりで約65円という食費も脅威です。
本書は、時短、健康、簡単、手間をかける、とテーマを分類してレシピを掲載。節約や料理をとおして育まれる夫婦の絆に、こちらまでほっこりしてしまうのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx