結婚し、子どもができると、今までよりも大きなイベントとなるのが「帰省」。
両親、そして義両親と2家族を訪れるのは大変ですが、両親の喜ぶ顔を見るのは、こちらとしても嬉しいことです。
ですがやはり、夫の実家への帰省は、何かとストレスが多くなりがちな模様……。
◆待望の女の子にはりきる義母
河村さとみさん(仮名・42歳)には、現在6歳になる娘がいます。義母は、帰省のたびに孫に会うのを楽しみにしているのですが、河村さんはそのたびに義母の「ある行動」に困ってしまうのだとか。
「夫の家族は男系で、兄弟3人。義母は自分が男の子しか授からなかったので女の子に可愛いお洋服を買ってあげるのが夢だったそうです。そのせいか、うちの娘に会うたびに『今日も可愛いお洋服買いに行こうね』とはりきってデパートに連れて行き、あれやこれやとお洋服を買ってくれます。それは助かるのですが……残念ながらわたしの趣味と全く合わないんです」
◆買ってくれるのはいいけど…
義母はデパートで、ハイブランドのものなど高価な服を買ってくれるのですが、ハイブランドのロゴが大きく入ったTシャツなどを買うので、ご近所で着て歩くにも悪目立ちしすぎて着られません。
または、ものすごくお嬢様のようなフリルの付いた清楚なブラウスや紺のスカートも買ってくれるのですが、これもまた近所で気軽に着るにはハードルが高すぎます。
やんわりと「子どもは汚すので、もっとカジュアルな服で大丈夫ですよ」と言ってはみても、聞く耳持たず。帰省のたびに溜まる微妙な洋服に頭を抱えるようになってしまいました。
もうこれ以上洋服を溜められないと思った河村さんは、ある決意をします。
◆誰にも言えない行動…
「ハイブランドの子ども服は、家でも着ないのでキレイな状態。義母には申し訳ないと思いましたが、サイズアウトしたものをリユースショップで売ってみることにしました。するとなかなかの高額で売れたんです!義母には、サイズアウトしたのでお友達にお下がりをあげましたと伝えていますが、これが結構なお小遣い稼ぎになってしまっています(笑)。本当のことなんて誰にも言えませんよ……」
義母に買ってもらった服は義母に会うときだけ着させ、サイズアウトしたらこっそりリユースショップに売るというサイクルができた今は、義母からのお恵みのように感じるようになったのだとか。
◆徐々にわかってもらえたが、複雑な心の内
けれど最近は、娘自身も好みが出てきて「ばぁば、こんなのイヤ!もっとピンクのフリフリのが欲しい」などと言い出すようになってしまいました。
「そんな安っぽい服ダメよ」と言いつつ、孫の言葉には弱い義母。徐々にハイブランドや義母好みの服は減り、娘の好みの服を買ってくれるようになりましたが、河村さんとしてはその分売る服がなくなってしまって、少し残念な気持ちもあるそうです。
「ちょっとしたお小遣い稼ぎになるとあてにし始めたら、減っちゃいました。最初は義母の押し付けが鬱陶しいと思いましたが、孫がかわいくてやってくれていたこと。リユースショップに売るようになってから気持ちがラクになって、そう思えるようになりました」
悪意がないからこそモヤモヤすることも多いですが、できるだけ気持ちよくお付き合いできるように工夫することも必要ですね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
両親、そして義両親と2家族を訪れるのは大変ですが、両親の喜ぶ顔を見るのは、こちらとしても嬉しいことです。
ですがやはり、夫の実家への帰省は、何かとストレスが多くなりがちな模様……。
◆待望の女の子にはりきる義母
河村さとみさん(仮名・42歳)には、現在6歳になる娘がいます。義母は、帰省のたびに孫に会うのを楽しみにしているのですが、河村さんはそのたびに義母の「ある行動」に困ってしまうのだとか。
「夫の家族は男系で、兄弟3人。義母は自分が男の子しか授からなかったので女の子に可愛いお洋服を買ってあげるのが夢だったそうです。そのせいか、うちの娘に会うたびに『今日も可愛いお洋服買いに行こうね』とはりきってデパートに連れて行き、あれやこれやとお洋服を買ってくれます。それは助かるのですが……残念ながらわたしの趣味と全く合わないんです」
◆買ってくれるのはいいけど…
義母はデパートで、ハイブランドのものなど高価な服を買ってくれるのですが、ハイブランドのロゴが大きく入ったTシャツなどを買うので、ご近所で着て歩くにも悪目立ちしすぎて着られません。
または、ものすごくお嬢様のようなフリルの付いた清楚なブラウスや紺のスカートも買ってくれるのですが、これもまた近所で気軽に着るにはハードルが高すぎます。
やんわりと「子どもは汚すので、もっとカジュアルな服で大丈夫ですよ」と言ってはみても、聞く耳持たず。帰省のたびに溜まる微妙な洋服に頭を抱えるようになってしまいました。
もうこれ以上洋服を溜められないと思った河村さんは、ある決意をします。
◆誰にも言えない行動…
「ハイブランドの子ども服は、家でも着ないのでキレイな状態。義母には申し訳ないと思いましたが、サイズアウトしたものをリユースショップで売ってみることにしました。するとなかなかの高額で売れたんです!義母には、サイズアウトしたのでお友達にお下がりをあげましたと伝えていますが、これが結構なお小遣い稼ぎになってしまっています(笑)。本当のことなんて誰にも言えませんよ……」
義母に買ってもらった服は義母に会うときだけ着させ、サイズアウトしたらこっそりリユースショップに売るというサイクルができた今は、義母からのお恵みのように感じるようになったのだとか。
◆徐々にわかってもらえたが、複雑な心の内
けれど最近は、娘自身も好みが出てきて「ばぁば、こんなのイヤ!もっとピンクのフリフリのが欲しい」などと言い出すようになってしまいました。
「そんな安っぽい服ダメよ」と言いつつ、孫の言葉には弱い義母。徐々にハイブランドや義母好みの服は減り、娘の好みの服を買ってくれるようになりましたが、河村さんとしてはその分売る服がなくなってしまって、少し残念な気持ちもあるそうです。
「ちょっとしたお小遣い稼ぎになるとあてにし始めたら、減っちゃいました。最初は義母の押し付けが鬱陶しいと思いましたが、孫がかわいくてやってくれていたこと。リユースショップに売るようになってから気持ちがラクになって、そう思えるようになりました」
悪意がないからこそモヤモヤすることも多いですが、できるだけ気持ちよくお付き合いできるように工夫することも必要ですね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako