男女の関係には、いろいろな形があります。たまたま出会った人と、恋に落ちて運命が変わってしまうことも……。
埼玉県在住の金子優菜さん（仮名・33歳）も、ある出会いによって、思い描いていた未来とは違う道を進んでしまったといいます。いったいどんな出会いがあったのでしょうか。
◆彼との出会いは突然やってきた
好きな人と恋愛して、結婚して家庭を持つことが優菜さんの夢でした。
「30代に入ってから、合コンに誘われることも少なくなって。普通に生活をしているだけでは、理想の相手には出会えないと思ったんです。それで、思い切ってマッチングアプリに登録しました」
マッチングアプリには、優菜さんと同じように出会いを求めている30代前半の男性がたくさん登録していました。早い段階で、好みの犬顔の男性とマッチングした優菜さんは、彼とカフェで待ち合わせします。
◆運命を感じた大切な人
「彼との出会いは運命だと感じていました。はじめて会った時に、この人だって思ったんです。なんだか昔から一緒にいたような感覚ですね。私が彼に想いを伝えると、彼も『俺も同じように思った』と言ってくれました」
その後もデートを重ね、彼とはずっと一緒にいたいと強く感じていった優菜さん。その内、優菜さんの住んでいるマンションに彼が泊まりに来ることも増えていったそう。
「毎週のようにうちに泊まりにきていましたね。デートでもいろんなところに連れて行ってくれました」
◆出会って5ヶ月で妊娠が発覚
しばらくそんな生活が続いたあと、優菜さんは体調に変化を感じます。
「急に吐き気がしたり、頭がボーッとすることがあったんです。もともと生理不順だったので、まさかとは思っていたのですが……。妊娠検査薬を買って、使ってみたら陽性反応がはっきりと出たんです」
「自分の人生がこんなにも早く変わっていくとは」と、驚きながらも彼との子を授かった喜びを感じていた優菜さん。ところが、さらに人生を変える衝撃の事実が発覚します。
◆まさか！妻子持ちだとは
「妊娠が確定した次の日、彼に妊娠したことを話しました。そしたら彼、『わぁ！ 本当に？ 俺、濃度が濃いのかな』とふざけたような顔をしながら、でも、とても優しい顔をしていたんです」
その表情に安心した優菜さん。彼も自分の妊娠を喜んでくれていると確信したといいます。
「ところが、ですよ。その後に、彼が言ったんです。『実はさ、優菜に話してないことがあるんだけど……、俺、結婚していて子どもが一人いるんだ』って。聞き間違いだと思って、何度も聞き直しました」
純粋に付き合っていると思っていた彼の、妊娠が発覚してからのカミングアウトに優菜さんはショックを受けます。
◆気持ちの整理がつかないまま……
「普通の恋愛、普通の結婚を望んでいただけなのにって、自分と子どもの未来に希望が持てなくて、気持ちが落ちましたね。それでも、彼は『俺は優菜が好きだし、子どもも産んでほしい。俺ができる限りのことはするから』と言うんです」
できる限りのことをしてくれると約束した彼を信じて、優菜さんは戸籍上では一人で子どもを育てることを決断したそうです。
事実を知らなかったとは言え、不倫の末の妊娠であることに違いはありません。優菜さんは彼の家族にどんな気持ちを持っているのでしょうか。
◆選んだ道はシングルマザー
「だって、どうしようもなくて。彼の家族の事も少し気にはなるけど、私は自分と自分の子どもがやっぱり大切なんです」
彼が既婚者だと知らなかった優菜さんが妊娠し、選んだ道はシングルマザー。それからも彼とは週1度ペースで会っているんだそう。
「ただ、やっぱりいつか、彼の家族と話をする日が来ると思います。彼は毎月生活費もくれるし、その内、家族が何かおかしいと感じるんじゃないかな。私の場合は、彼とは口約束だけの関係なので……、彼からの援助がなくなったらと思うと不安です」
世の中には、無責任でとんでもない行動をとる男性がいます。
話を聞いた様子だと、彼の家族もきっと、何も知らずに夫と生活しているのでしょう。彼の家族のこと、そして優菜さんと子どものこれからを思うと胸が締め付けられます。
＜取材・文／maki＞
埼玉県在住の金子優菜さん（仮名・33歳）も、ある出会いによって、思い描いていた未来とは違う道を進んでしまったといいます。いったいどんな出会いがあったのでしょうか。
◆彼との出会いは突然やってきた
好きな人と恋愛して、結婚して家庭を持つことが優菜さんの夢でした。
「30代に入ってから、合コンに誘われることも少なくなって。普通に生活をしているだけでは、理想の相手には出会えないと思ったんです。それで、思い切ってマッチングアプリに登録しました」
マッチングアプリには、優菜さんと同じように出会いを求めている30代前半の男性がたくさん登録していました。早い段階で、好みの犬顔の男性とマッチングした優菜さんは、彼とカフェで待ち合わせします。
◆運命を感じた大切な人
「彼との出会いは運命だと感じていました。はじめて会った時に、この人だって思ったんです。なんだか昔から一緒にいたような感覚ですね。私が彼に想いを伝えると、彼も『俺も同じように思った』と言ってくれました」
その後もデートを重ね、彼とはずっと一緒にいたいと強く感じていった優菜さん。その内、優菜さんの住んでいるマンションに彼が泊まりに来ることも増えていったそう。
「毎週のようにうちに泊まりにきていましたね。デートでもいろんなところに連れて行ってくれました」
◆出会って5ヶ月で妊娠が発覚
しばらくそんな生活が続いたあと、優菜さんは体調に変化を感じます。
「急に吐き気がしたり、頭がボーッとすることがあったんです。もともと生理不順だったので、まさかとは思っていたのですが……。妊娠検査薬を買って、使ってみたら陽性反応がはっきりと出たんです」
「自分の人生がこんなにも早く変わっていくとは」と、驚きながらも彼との子を授かった喜びを感じていた優菜さん。ところが、さらに人生を変える衝撃の事実が発覚します。
◆まさか！妻子持ちだとは
「妊娠が確定した次の日、彼に妊娠したことを話しました。そしたら彼、『わぁ！ 本当に？ 俺、濃度が濃いのかな』とふざけたような顔をしながら、でも、とても優しい顔をしていたんです」
その表情に安心した優菜さん。彼も自分の妊娠を喜んでくれていると確信したといいます。
「ところが、ですよ。その後に、彼が言ったんです。『実はさ、優菜に話してないことがあるんだけど……、俺、結婚していて子どもが一人いるんだ』って。聞き間違いだと思って、何度も聞き直しました」
純粋に付き合っていると思っていた彼の、妊娠が発覚してからのカミングアウトに優菜さんはショックを受けます。
◆気持ちの整理がつかないまま……
「普通の恋愛、普通の結婚を望んでいただけなのにって、自分と子どもの未来に希望が持てなくて、気持ちが落ちましたね。それでも、彼は『俺は優菜が好きだし、子どもも産んでほしい。俺ができる限りのことはするから』と言うんです」
できる限りのことをしてくれると約束した彼を信じて、優菜さんは戸籍上では一人で子どもを育てることを決断したそうです。
事実を知らなかったとは言え、不倫の末の妊娠であることに違いはありません。優菜さんは彼の家族にどんな気持ちを持っているのでしょうか。
◆選んだ道はシングルマザー
「だって、どうしようもなくて。彼の家族の事も少し気にはなるけど、私は自分と自分の子どもがやっぱり大切なんです」
彼が既婚者だと知らなかった優菜さんが妊娠し、選んだ道はシングルマザー。それからも彼とは週1度ペースで会っているんだそう。
「ただ、やっぱりいつか、彼の家族と話をする日が来ると思います。彼は毎月生活費もくれるし、その内、家族が何かおかしいと感じるんじゃないかな。私の場合は、彼とは口約束だけの関係なので……、彼からの援助がなくなったらと思うと不安です」
世の中には、無責任でとんでもない行動をとる男性がいます。
話を聞いた様子だと、彼の家族もきっと、何も知らずに夫と生活しているのでしょう。彼の家族のこと、そして優菜さんと子どものこれからを思うと胸が締め付けられます。
＜取材・文／maki＞