予約のとれないヘッド整体店として、今話題の眠活ヘッド整体「Dr.HEAD」。この店のオーナーを務める“みんみん先生”こと榎田あいさんはOLから整体師となり、業界未経験ながらも瞬く間に人気店へと急成長させました。
◆眠れない人の体のお手伝いがしたい
榎田さんが整体師になったのは2020年のこと。ですが、もともと整体師を目指していたわけではなかったそうです。
「以前は大手不動産サイトを運営する企業に務めていたのですが、あまりに忙しくて……。当時は会社員をしながらフリーランスの仕事もしていたのですが、会社から帰宅後、朝5時まで作業をして就寝。8時ごろに起床、出社するという無茶苦茶な生活でした」
ほとんど休みがなくても激務を乗り越えられたのは、「仕事が楽しかったから」と榎田さんは振り返りますが、限界を迎えた体はついに悲鳴を上げてしまいます。
「不眠症になり、1日3時間しか眠れなくなりました。しかも、1年で20kgも太ってしまったんですよ。そんなときに知り合いに紹介されて出会ったのが、“頭蓋骨はがし”の施術でした。
ヘッドマッサージの施術を受けたことで不眠症が改善された経験から、『自分と同じ、眠れない人の体のお手伝いがしたい』と考えて、施術をしてくれた方に、頭の施術に特化した整体店を一緒にやりませんかと声をかけたのが始まりでした」
◆集客に力を入れて多くのリピーターを獲得
共通の知人がいたことからヘッド整体店の話はトントン拍子に進むも、開店に向けて大きな問題が次々と立ちはだかりました。
「丁寧に指導してもらえたので、施術のスキルは習得できたのですが、スタッフの整体師がぜんぜん集まらなくて苦労しましたね。知り合いの整体師がほとんどいない中で、いろいろな人にも探してもらって5人揃えることができ、2021年2月にオープンしました」
榎田さんは整体師として施術を行いながら、OL時代の経験を生かし、プロモーション活動にも注力。オープン前にK-1のスポンサーに名乗りを上げたり、大手の予約サイトを活用したりするなどして集客に成功。オープンしてすぐに1か月半待ちの人気店に。
「プロモーションだけではなく、もちろん施術にも力を入れています。当院の施術はヘッド整体が大きな特徴ではありますが、患者さまの悩みをしっかりと聞いて、人によって違う体のハリやコリの箇所を探り、根本の緊張、こわばりを緩めていきます。
また、当院は“セルフケア”も大切にしています。いくら施術を行っても、体の不調の原因を改善しなければなかなかよくなりませんよね？ そこで、宿題という形で次回の予約までに日常生活の動作とドッキングしたセルフケアを続けていただき、体調が改善しやすくなるような仕組みを取り入れています」
◆「やる気があれば次の日からプロになれる」
経営は軌道に乗っているものの、榎田さんが転職した時期はコロナ禍の真っ只中。いくら施術を教えてくれる協力者がいたとはいえ、未経験の世界に飛び込む不安はなかったのでしょうか。
「不安よりも、私が体験して不眠症が治った頭蓋骨はがしの施術を、同じ悩みを抱えている人に届けたいという気持ちのほうが強かったです。それに、私はもともとアパレル業界で働いていて、上司のパラハラで鬱になった後、不動産サイトに転職しました。そういった体験もあったので、未経験でも何とかなるという自信はありました」
また、良縁に恵まれたのも整体店を始める大きな要因になったといいます。
「経営のアドバイスをしてくれている方がいるのですが、その方とは講演会で知り合いました。そこで感銘を受けたのが『未経験のことでも、やる気があれば次の日からプロになれる』という教えです。
『技術がないからできないですと言い訳をしていたら、いつまでたっても始められません』という言葉にハッとして。この教えがあるからこそ、異業種でも臆せずチャレンジできていると思います」
◆大好きな母の教えも成功の原動力に
母親の教えも榎田さんが仕事に邁進する原動力になっているそう。
「私の母は、『今いる環境のトップのマネをしなさい。マネをすれば必ず成功する』とアドバイスをしてくれました。学生時代、陸上に熱中してファッションに疎かった私がアパレル業界に就職し、約20人の同期の中でトップになれたのも母の教えのおかげです。当時、環境のトップだった店長のマネをしたことで、営業成績を伸ばすことができました。
母は私にとって、親であると同時にメンターのような存在ですね。現在、店舗の運営が順調なのもそうした今の私の軸となる考え方を教えてくれた人たちのおかげだと感じています」
＜取材・文／黒田知道＞
◆眠れない人の体のお手伝いがしたい
榎田さんが整体師になったのは2020年のこと。ですが、もともと整体師を目指していたわけではなかったそうです。
「以前は大手不動産サイトを運営する企業に務めていたのですが、あまりに忙しくて……。当時は会社員をしながらフリーランスの仕事もしていたのですが、会社から帰宅後、朝5時まで作業をして就寝。8時ごろに起床、出社するという無茶苦茶な生活でした」
ほとんど休みがなくても激務を乗り越えられたのは、「仕事が楽しかったから」と榎田さんは振り返りますが、限界を迎えた体はついに悲鳴を上げてしまいます。
「不眠症になり、1日3時間しか眠れなくなりました。しかも、1年で20kgも太ってしまったんですよ。そんなときに知り合いに紹介されて出会ったのが、“頭蓋骨はがし”の施術でした。
ヘッドマッサージの施術を受けたことで不眠症が改善された経験から、『自分と同じ、眠れない人の体のお手伝いがしたい』と考えて、施術をしてくれた方に、頭の施術に特化した整体店を一緒にやりませんかと声をかけたのが始まりでした」
◆集客に力を入れて多くのリピーターを獲得
共通の知人がいたことからヘッド整体店の話はトントン拍子に進むも、開店に向けて大きな問題が次々と立ちはだかりました。
「丁寧に指導してもらえたので、施術のスキルは習得できたのですが、スタッフの整体師がぜんぜん集まらなくて苦労しましたね。知り合いの整体師がほとんどいない中で、いろいろな人にも探してもらって5人揃えることができ、2021年2月にオープンしました」
榎田さんは整体師として施術を行いながら、OL時代の経験を生かし、プロモーション活動にも注力。オープン前にK-1のスポンサーに名乗りを上げたり、大手の予約サイトを活用したりするなどして集客に成功。オープンしてすぐに1か月半待ちの人気店に。
「プロモーションだけではなく、もちろん施術にも力を入れています。当院の施術はヘッド整体が大きな特徴ではありますが、患者さまの悩みをしっかりと聞いて、人によって違う体のハリやコリの箇所を探り、根本の緊張、こわばりを緩めていきます。
また、当院は“セルフケア”も大切にしています。いくら施術を行っても、体の不調の原因を改善しなければなかなかよくなりませんよね？ そこで、宿題という形で次回の予約までに日常生活の動作とドッキングしたセルフケアを続けていただき、体調が改善しやすくなるような仕組みを取り入れています」
◆「やる気があれば次の日からプロになれる」
経営は軌道に乗っているものの、榎田さんが転職した時期はコロナ禍の真っ只中。いくら施術を教えてくれる協力者がいたとはいえ、未経験の世界に飛び込む不安はなかったのでしょうか。
「不安よりも、私が体験して不眠症が治った頭蓋骨はがしの施術を、同じ悩みを抱えている人に届けたいという気持ちのほうが強かったです。それに、私はもともとアパレル業界で働いていて、上司のパラハラで鬱になった後、不動産サイトに転職しました。そういった体験もあったので、未経験でも何とかなるという自信はありました」
また、良縁に恵まれたのも整体店を始める大きな要因になったといいます。
「経営のアドバイスをしてくれている方がいるのですが、その方とは講演会で知り合いました。そこで感銘を受けたのが『未経験のことでも、やる気があれば次の日からプロになれる』という教えです。
『技術がないからできないですと言い訳をしていたら、いつまでたっても始められません』という言葉にハッとして。この教えがあるからこそ、異業種でも臆せずチャレンジできていると思います」
◆大好きな母の教えも成功の原動力に
母親の教えも榎田さんが仕事に邁進する原動力になっているそう。
「私の母は、『今いる環境のトップのマネをしなさい。マネをすれば必ず成功する』とアドバイスをしてくれました。学生時代、陸上に熱中してファッションに疎かった私がアパレル業界に就職し、約20人の同期の中でトップになれたのも母の教えのおかげです。当時、環境のトップだった店長のマネをしたことで、営業成績を伸ばすことができました。
母は私にとって、親であると同時にメンターのような存在ですね。現在、店舗の運営が順調なのもそうした今の私の軸となる考え方を教えてくれた人たちのおかげだと感じています」
＜取材・文／黒田知道＞