女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年10月14日 記事は取材時の状況)
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披露宴の席順決めは新郎新婦が最も頭を悩ます作業だと聞きます。親戚、会社関係、友人一同……。真剣に考えた結果、どのカテゴライズにも当てはまらなそうな謎のテーブルが出来上がってしまうこともしばしば。
結婚適齢期ゆえか、今年に入って既に4回も結婚式に参列しているというS子さん。その中でも、3月に出席した披露宴は格段にインパクトの強いものだったと言います。
◆高校時代の友人の結婚式に参加
「高校時代の同級生の女の子の結婚式だったんですよ。新郎に友人が多いのか、もの凄い規模でしたね。卒業してからはそんなに付き合いはなくて、数年前にフェイスブックで再会して何となく繋がってた程度なんですが」
同級生のK香さんは女優の葵わかなっぽい雰囲気の可愛い女の子で、高校の時からわりとモテる方だったそう。朗らかで親しみやすい性格からか友達も多く、S子さんのいたテーブルは全て同じ高校の同窓生の顔ぶれでかためられていました。
「ただ、ちょっと気になったのが私以外みんな男性だったことなんです。私は彼らと顔見知り程度の関係だったし、そもそもこんなに異性を呼ぶ? と疑問にも思いました。ただ、他のテーブルには私も仲がいい女の子たちが座っていたので、単に彼女の付き合いが広いからなんだろうな、と」
しかし、そのテーブルの中にS子さんにとって非常に印象深い男性が一人座っていました。彼はS子さんやK香さんからすると一つ下の学年の後輩。どうして彼のことを覚えていたのかというと、高校時代に彼とK香さんのとんでもないシーンを目撃してしまったからです。
◆同じテーブルに集められたメンバーは…
「K香は生徒会に入っていて、その後輩も会計かなんかをやっていたと思います。私がK香に会いに生徒会室に行った時に、見ちゃったんですよね。2人がしている姿を……」
ちなみにK香さん、その時はバスケ部に彼氏がいたとか。そして実を言うと、S子さん自身とK香さんも、女子同士ながら何度かそういうことをしていた過去があったのだと……。
「本当に遊びの延長みたいなものでしたけど、私は当時から男も女も恋愛対象だったので、可愛かったK香とそういう関係になれて嬉しかったんですよ。まあ、でも彼女がピュアな女の子なわけじゃないのはわかっていたので(笑)。卒業と同時に関係は切れました」
そしてS子さん、気づきました。もしやこの同じテーブルに集められた面々は、彼女と何度かそういう関係にあった人間なのではないかと。
「彼氏、とかではないと思うんですよね。あくまで体の関係だけ……みたいな。確証はないけど、女の勘です。お父さんお母さんがお酌に来た時、もれなく全員が気まずそうでしたから(笑)」
◆結婚式にそのメンツを揃える意図って…
テーブルにいた男たちに、新婦からどうやって連絡が来たのかを聞いたところ、S子さんと同じようにフェイスブックだったそう。
「そこで見つからなかった男もいるでしょうから、どれだけの男と関係していたのかと。そしてそのメンツを披露宴で集めるって、全く意図が理解できない……。なんか気持ち悪さを感じて二次会はキャンセルして帰りました」
その後、別のテーブルにいた友人からの情報で、彼女が結婚前にしきりに「私の人生最高のモテ期は高校時代だった」と語っていたことを知ったS子さん。それを聞いて、なんとなくK香さんの考えていたことがわかったようです。
「たぶん彼女、自分の人生で一番華やかだった時代の思い出を誇りたかったんじゃないかな。誰に向けてだかはわかりませんし、体の関係がモテだったとは思いませんけど(笑)」
何とも複雑怪奇な女ごころです。
―冠婚葬祭・式典のトンデモエピソード―
<文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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披露宴の席順決めは新郎新婦が最も頭を悩ます作業だと聞きます。親戚、会社関係、友人一同……。真剣に考えた結果、どのカテゴライズにも当てはまらなそうな謎のテーブルが出来上がってしまうこともしばしば。
結婚適齢期ゆえか、今年に入って既に4回も結婚式に参列しているというS子さん。その中でも、3月に出席した披露宴は格段にインパクトの強いものだったと言います。
◆高校時代の友人の結婚式に参加
「高校時代の同級生の女の子の結婚式だったんですよ。新郎に友人が多いのか、もの凄い規模でしたね。卒業してからはそんなに付き合いはなくて、数年前にフェイスブックで再会して何となく繋がってた程度なんですが」
同級生のK香さんは女優の葵わかなっぽい雰囲気の可愛い女の子で、高校の時からわりとモテる方だったそう。朗らかで親しみやすい性格からか友達も多く、S子さんのいたテーブルは全て同じ高校の同窓生の顔ぶれでかためられていました。
「ただ、ちょっと気になったのが私以外みんな男性だったことなんです。私は彼らと顔見知り程度の関係だったし、そもそもこんなに異性を呼ぶ? と疑問にも思いました。ただ、他のテーブルには私も仲がいい女の子たちが座っていたので、単に彼女の付き合いが広いからなんだろうな、と」
しかし、そのテーブルの中にS子さんにとって非常に印象深い男性が一人座っていました。彼はS子さんやK香さんからすると一つ下の学年の後輩。どうして彼のことを覚えていたのかというと、高校時代に彼とK香さんのとんでもないシーンを目撃してしまったからです。
◆同じテーブルに集められたメンバーは…
「K香は生徒会に入っていて、その後輩も会計かなんかをやっていたと思います。私がK香に会いに生徒会室に行った時に、見ちゃったんですよね。2人がしている姿を……」
ちなみにK香さん、その時はバスケ部に彼氏がいたとか。そして実を言うと、S子さん自身とK香さんも、女子同士ながら何度かそういうことをしていた過去があったのだと……。
「本当に遊びの延長みたいなものでしたけど、私は当時から男も女も恋愛対象だったので、可愛かったK香とそういう関係になれて嬉しかったんですよ。まあ、でも彼女がピュアな女の子なわけじゃないのはわかっていたので(笑)。卒業と同時に関係は切れました」
そしてS子さん、気づきました。もしやこの同じテーブルに集められた面々は、彼女と何度かそういう関係にあった人間なのではないかと。
「彼氏、とかではないと思うんですよね。あくまで体の関係だけ……みたいな。確証はないけど、女の勘です。お父さんお母さんがお酌に来た時、もれなく全員が気まずそうでしたから(笑)」
◆結婚式にそのメンツを揃える意図って…
テーブルにいた男たちに、新婦からどうやって連絡が来たのかを聞いたところ、S子さんと同じようにフェイスブックだったそう。
「そこで見つからなかった男もいるでしょうから、どれだけの男と関係していたのかと。そしてそのメンツを披露宴で集めるって、全く意図が理解できない……。なんか気持ち悪さを感じて二次会はキャンセルして帰りました」
その後、別のテーブルにいた友人からの情報で、彼女が結婚前にしきりに「私の人生最高のモテ期は高校時代だった」と語っていたことを知ったS子さん。それを聞いて、なんとなくK香さんの考えていたことがわかったようです。
「たぶん彼女、自分の人生で一番華やかだった時代の思い出を誇りたかったんじゃないかな。誰に向けてだかはわかりませんし、体の関係がモテだったとは思いませんけど(笑)」
何とも複雑怪奇な女ごころです。
―冠婚葬祭・式典のトンデモエピソード―
<文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama