前身である「ワゴンR」シリーズの血を引くスズキのコンパクトハイトワゴン「ソリオ/ソリオバンディット」がフルモデルチェンジします。ユーザーからの反応は?
■ソリオがフルモデルチェンジ! 反響はどう?
スズキの主力コンパクトハイトワゴン「ソリオ/ソリオバンディット」がフルモデルチェンジし、2020年12月4日に発売されます。
同社の看板ともいえるモデルの新型登場に、ユーザーからはどんな反応があるのでしょうか。
今回のフルモデルチェンジによってソリオは4代目となりますが、3代目は非常に好調といえる販売を記録していました。
普通車の新車販売台数ランキングをみると、2020年の4月から9月では17位(1万6542台)となっており、スズキの普通車でトップの売れ行きです。また、発売は2015年であることを考えれば、ロングセラーモデルでもあります。
しかし、コンパクトハイトワゴンというジャンルでは、トヨタ「ルーミー」という大きなライバルが立ち塞がっています。
同ランキングにおいて、ルーミーは6位(3万4276台)と、倍以上の差がついているのです。
新型ソリオは、先代から引き続き標準モデルの「ソリオ」とカスタム仕様の「ソリオバンディット」の2モデルで構成されます。
今回のフルモデルチェンジに対するユーザーの反応について、スズキの販売店スタッフは以下のように話します。
「非常に多くの問い合わせを頂いております。ここ最近ですと、1月に新型『ハスラー』が出たときに迫る反応です。
その内容はさまざまですが、安全装備に関しての問い合わせが多いように感じます。
近年人気のあるアダプディブクルーズコントロールはもちろんですが、ヘッドアップディスプレイへの反応がかなり良いです。
少し前までは高級車だけに備わったハイテク機能というイメージだったからか、標準装備であることを伝えると、お客さまのテンションが上がっていくのが伝わってきます。
詳細な納期は発売後でないとわかりませんが、おそらく2か月ほどと考えられます」
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しかし、新型ソリオには水面化である不安がよぎっているようです。前出とは別のスズキの販売店スタッフは以下のように話します。
「ボディの拡大や使い勝手の向上で、ソリオ自体は万全を期しての発売です。しかし、ライバルといわれるだけあって、トヨタのルーミーと比較されるお客さまが多くいらっしゃるのが唯一の不安点でしょうか。
実際に先日、『ルーミーのモデルチェンジがあったので、悩んでいる』という人がいらっしゃいました。
新型モデルが出たタイミングはどんどん売り出していきたいので、発売後は積極的に実車に触れて頂いてソリオの良さをアピールしていこうと考えています」
ルーミーは2020年9月にマイナーチェンジされ、この際にそれまで兄弟車として設定されていた「タンク」を統合する形で刷新されました。
コンパクトハイトワゴンでトップの人気を誇るルーミーなだけにユーザーの関心は高いため、同ジャンルであるソリオは常に比較される運命にあるようです。
今後、実際に販売店で実車に触れて試乗することで、新型ソリオの魅力をどこまでアピール出来るかが大きなポイントかもしれません。
■新型ソリオ/ソリオバンディットは何が変わった?
標準モデルとなる新型ソリオのエクステリアは、フード先端を上げ、厚みを増したフロントフェイスが特徴です。
また、新型バンディットは、細部までつくり込んだ立体感あるフロントグリルが強い存在感を演出しています。
ボディサイズでは、従来モデルから全長が+80mm(ソリオバンディットは70mm)拡大され、広い荷室と居住空間を両立しました。
インテリアでは、視認性が向上したセンターメーターを採用し、9インチHDメモリーナビゲーションをメーカーオプション設定。
さらに、USB電源ソケットをインパネ中央部に2個設置したほか、新設定の運転席アンダートレーなど、使い勝手が向上しています。
また、荷室床面長は先代から100mm拡大され、スーツケースを5個積載しても、ゆとりある後席スペースを実現しました。
搭載されるエンジンは最高出力91馬力の1.2リッター直列4気筒 で、最廉価グレード以外の全グレードにマイルドハイブリッドが組み合わされます。
安全装備では、「スズキセーフティサポート」において、カラーのヘッドアップディスプレイをスズキ小型車として初めて採用。
人気装備である全車速追従対応の「アダプティブクルーズコントロール」がオプション設定となるなど、選択肢の幅が広まっています。
そのほか、快適装備として、パワースライドドアの「予約ロック機能」が追加されたほか、スズキ小型車初となる「スリムサーキュレーター」が搭載され、後席の空調効率がアップしています。
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新型ソリオ/ソリオバンディットの価車両格は、158万1800円から214万8300円となっています。
コンパクトハイトワゴンにおいて、ルーミーにどこまで迫れるか注目です。