新型「ノア」「ヴォクシー」の発売に合わせて、ネッツトヨタ富山がVRショウルームを店舗に初導入しました。本来は展示車が用意されるはずですが、どのような事情があるのでしょうか。
■トヨタの取り扱い全車種、全グレード、全カラーがVRに
トヨタのミニバン「ノア」「ヴォクシー」のフルモデルチェンジに合わせて、ネッツトヨタ富山が、VR(仮想現実)技術を利用した「VRショウルーム」を富山県内の3店舗に初めて導入しました。
VRショウルームは、専用ゴーグルを装着することで、トヨタの取り扱い全車種、全グレード、全カラーが、まるで目の前にあるかのように体感できるものです。
このVRショウルームはどのような目的で導入されたのでしょうか。
ネッツトヨタ富山によると、半導体不足などで部品供給が不安定になり、新車の納期が長期化していることが背景にあるといいます。
例えば、現在乗っているクルマの車検満了までに新車に乗り換えられるように、顧客に対して購入の検討を早め早めに前倒しするよう働きかけているものの、一方で「長納期化」により展示車不足も常態化し、十分に納得してもらえる商談ができないとのこと。
このように問題は山積みですが、少しでも解決につなげようと導入したのが今回のVRショウルームだそうです。
通常は、新型車の発売からほどなくしてトヨタから各店舗に1台は展示車が配送されますが、新型「ノア」「ヴォクシー」の展示車は、発表日である2022年1月13日現在、まだネッツトヨタ富山のすべての店舗には届いていないといいます。
今後もこのような状況が続けば、VR導入店舗を増やしていくことも検討するとしています。