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ついにスズキ新型「ジムニー5ドア」23年初旬発表か 噂の「ロングボディ&ハイブリッド」の真相は? 日本最短導入は2024年?

くるまのニュース 2022年10月11日 14時10分

かねてから噂されている「ジムニー5ドア仕様」。これまで新たな情報が出るたびにその状況を取り上げてきましたが、新たに出てきた情報をまとめると現状はどうなっているのでしょうか。

■ハイブリッドもある?! ジムニーロングがいよいよデビュー間近

 日本では相変わらずジムニーの長納期が続いていますが、海外からは「ジムニー5ドア」や「3ドアロング」のロードテストの情報が入ってきています。
 
 現行型JB64&74では、ロードテストの様子がスクープされ始めてから、約半年後くらいに世界デビューを果たしたので、ロングモデルのお目見えも近いのではないでしょうか。

 しかし今回は、JB64&74のときとは少し違うようです。

 そもそも、ジムニーシエラのロングバージョンは、民生用より先にインド陸軍への納入が先行されることになっています。

 コロナ禍によってスケジュールがズレたようですが、2022年中には最初の納入が完了するようです。

 これを待ってなのか、マルチ・スズキ・インディアは2023年1月下旬に国内向けにジムニー5ドアを発表するというのが、現地メディアでの大方の見方となっています。

 現地のモデル名は、旧型ロングモデルにちなんで「ジプシー」を踏襲することが濃厚です。

 さてここ数年、海外からさまざまな情報が入ってきましたが、ジムニーシエラのロングバージョンには3ドアロングと5ドアが準備されています。そのほか、あらゆるユーザーが独自の予想レンダリングを製作して投稿してきました。

 インド国内では5ドアのみの販売、3ドアはイギリスなどの欧州向けというのがインドのメディアの予想です。

 しかし、かつてのジプシーが3ドアロングであったこと、また警察用車両が3ドアであることを考えれば、インド国内でも販売されるかもしれません。

 搭載されるパワーユニットは、ジムニーシエラと同様の1.5リッター直列4気筒エンジンになることは確定でしょう。

 しかし、ショートボディでは必要十分なパワースペックを持つK15B型エンジンですが、ロングボディ化さらには4人乗車が常態化するユーザーには、果たして十分だろうかということを日頃から感じていました。

 海外からの情報にはいろいろなものがありますが、スズキ「エスクード」に搭載されていた1.4リッター直列4気筒ターボを搭載するという見方は現実的なのではないでしょうか。

 136ps&21.4kg-mというスペックは1.5リッターエンジンよりも上で、ロングボディをもスムーズに走らせてくれるに違いありません。

 メディアになかには、エスクードのハイブリッドシステムを流用するのではないかと報じているものがありますが、個人的にはその可能性は低いと思います。

 ハイブリッドシステム採用予想の根拠は、おそらくジムニーの4WDシステムの名称からでしょう。

 日本ではジムニーのパートタイム4WDに名称はありませんが、インドでは「オールグリッププロ」という名が付いています。

 またイギリスのジムニーの4WDシステムも、「オールグリップ」の名称が付いています。

 日本でオールグリップといえば、エスクードに採用されている電子制御式フルタイム4WD。

 しかし、優れた悪路走破性が身上のジムニーが、今さらフルタイム4WDを採用する可能性は極めて低いでしょう。

 オールグリップ(日本での)を採用すれば、ローレンジの付いたサブトランスファーの搭載も難しくなります。

 かつてあった三菱のフルタイム4WDモード付きパートタイム4WDシステムのようなものを、ロングモデルだけのために開発するとも思えません。

 さらに、フルタイム4WDでなければ、ハイブリッドシステムの採用も難しくなります。

■日本デビューはいつになる? 最短で2024年か

 ちなみに欧州で撮られたスクープ写真をつぶさにチェックしたところ、インパネやATセレクターの周辺にエスクードのようなオールグリップのモード切替関連のスイッチは見当たりませんでした。

 このことからも、従来と同じ4WDシステムが採用されることは間違いなさそうです。

 さらに、9インチの大型モニターオーディオシステムも確認することができ、より操作性の高いものがオプションで用意されると予想できます。

 海外からの情報のなかには、車両周辺360度の状態を可視化したモニターシステムや6エアバッグシステムの採用もありますが、これは十分にありえる話ではないでしょうか。

 ジムニー5ドアはインド国内で生産されることがすでに確定していますが、スズキに詳しい関係者によると「ハンガリーのマシャールスズキの工場においても生産されるのではないか」といいます。

「SX4 Sクロス」を生産していたラインが空いたためで、ここにジムニー5ドア専用生産ラインを作るかもしれないという予想には頷けます。

 仮に日本でジムニーシエラ5ドアが販売される際には、エスクード同様、ハンガリー生産の車両が輸入されるかもしれません。

英国では右ハンドル&2人乗りの「ジムニーライト(LCV)」なる仕様が発売されている

 さて、インドでは2023年1月デビューが濃厚なジムニー5ドアですが、日本では当分先のことになりそうです。

 その要因になっているのが、解消されない長納期問題。すでに東京23区内では納車まで2年を超えており、早い地域でも7か月以上となっています。

「ジムニーシエラは静岡県の湖西工場で造られていますが、日本向けは全生産台数の3割にも満たない状況です。

 これでは国内になかなか流通しないのも当然といえます。シエラの納期が1年以上となっている状況下で、5ドアモデルを発売したら、待っているユーザーからのブーイングは必至です」(スズキアリーナ店関係者)

 このような意見は複数の業界関係者から出ており、あるアリーナ店の管理職は「少なくとも2024年までは5ドアモデルの発売はない」と断言しています。

 スズキ系販売店のなかには、ジムニー、ジムニーシエラを契約していても、5ドアモデルが登場したら、そちらに切り替えられるという条件付きにしているケースが多いようで、発売した場合は混乱もありえそうです。

 一時的にはインドで販売される車両を日本に並行輸入する業者も現れそうですが、排ガス検査などがあるので、それなりのプレミア価格になりそうです。

 5ドアのジムニーの購入を考えている人は少なくないはず。一体、いつ国内デビューするのか、首を長くする日々はまだ続きそうです。

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