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いま売ってる「最強の車中泊マシン」はどれ? 5人乗り仕様のコンパクトミニバンが車中泊に向く理由とは

くるまのニュース 2024年7月27日 16時10分

ここ数年注目されている「車中泊」。出来ることなら快適に車内で過ごしたいですが、どのクルマを選ぶべきなのでしょうか。

■人気のコンパクトミニバン「シエンタ/フリード」は車中泊にも最適!

 ドライブ旅行の自由度を大きく引き上げてくれる車中泊。

 快適に車中泊をするなら、どのクルマを選ぶべきなのでしょうか。

 車中泊をするうえで第一に求められるのは室内空間の広さです。

 ただし、大きなクルマほど車中泊に向いているかといえばそうとも言い切れません。

 また、宿泊代を安く抑えるために車中泊をするなら、高価なクルマを購入するのでは本末転倒といえるかもしれません。

 では、室内空間、利便性、車両価格、維持費など、車中泊をするための条件などをある程度備えたクルマはあるのでしょうか。

 多種多様なラインナップを誇る国産車において上記の条件を挙げるとすれば、コンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が良さそうです。

 全長4.3m以下、全幅1.7m以下のシエンタとフリードは、どちらもコンパクトカー並みのボディサイズでありながら、最大7人が乗れる広い室内空間が備わるクルマです。

 搭載されるエンジンの排気量も1.5リッターと小さく、維持費もコンパクトカー並に安く抑えられます。

 ファミリーユースに大人気のコンパクトミニバンは、現状もっとも車中泊に適したクルマといえるでしょう。

 また、より心地良く車中泊をするのであれば5人乗りの2列シート車が最適です。

 2列シート車は後席シートを前へ倒せば、ほぼ真っ平なセミダブルベッドサイズの空間ができるため、厚手のマット一枚を用意するだけで車中泊の最低条件が整います。

 3列シート車もフルフラットにはできるものの、収納状態の3列目シートが室内空間が圧迫するうえ、2列目シートの収納形態によっては荷室長も犠牲になるため、実際のところ荷室を活用した車中泊は難しいかもしれません。

 シエンタとフリードの3列シート車で車中泊をするには、シートをリクライニングさせて睡眠スペースを確保することになります。

 しかし、座面と背もたれの間に段差が生じてしまうため、この凸凹を埋めるためにはスペーサークッションなどのアイテムが別途必要になります。

 加えて、床面が引き上がることで天井が低く感じられる点も3列シート車のデメリットです。

 仮眠をとる程度の休憩なら3列シート車でも十分ですが、しっかり睡眠できる車中泊のためには2列目シート車を選ぶのが良いかもしれません。

 一方で維持費が破格でありながら広い室内空間が備わる軽ハイトワゴンは、前後のシートと荷室をフル活用してセミダブルベッドサイズのスペースが確保できるため、少々窮屈ながらも車中泊は可能です。

 ただし、やはり快適な車中泊に欠かせないのはシートの段差処理。

 軽自動車の絶対的に少ない室内空間をスペーサークッションが圧迫するうえ、手荷物を置くスペースも限られます。

 この特徴はN-BOXやハスラーだけでなく、他の軽ハイトワゴンも同様です。

 また広く平らな荷室スペースが元から備わるトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」などの商用バン。

 さらにはスズキ 「エブリイ」ダイハツ「ハイゼットカーゴ」ホンダ「 N-VAN」などの軽商用バンも車中泊向きのクルマと言えますが、乗り心地などに関しての懸念点はあります。

 シエンタやフリードなどのコンパクトミニバンの2列シート車は、日常利用はもちろん車中泊も快適にこなせる、現状において車中泊に最適なクルマと言えるかもしれません。

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