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トランプ「大統領選『勝利』なら結果受け入れる」 共和党内から批判も

ニューズウィーク日本版 2016年10月21日 10時43分

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は20日、11月8日の大統領選挙の結果がトランプ氏勝利となれば受け入れると表明した。こうしたトランプ氏の態度が、大統領選と同時に行われる議会選挙に悪影響を及ぼすとの懸念が共和党内で広がっている。選挙戦で不正が行われていると繰り返し主張しているトランプ氏は、19日夜に行われた第3回候補者テレビ討論会で、自身が選挙で敗退した場合、選挙結果を受け入れるかどうかは「その時に話す」とし、言明することを避けた。民主党のクリントン候補は「恐ろしいことだ」と批判。オバマ大統領も「危険だ。選挙の正当性に関して国民に疑義を抱かせようとすれば、民主主義を冒涜することになる」と述べた。トランプ氏はオハイオ州での集会で発言を修正し、「私が勝利すればこの偉大で歴史的な大統領選の結果を完全に受け入れることを約束する」と表明。「明確な」結果を受け入れるとしつつも、「疑わしい結果であれば、法的な異議申し立てを行う権利を取っておく」とも語った。大統領選の世論調査でトランプ氏の劣勢が続く中、焦点は大統領選と同時に行われる連邦議会選に移っている。2008年の大統領選で敗れた共和党のジョン・マケイン上院議員は選挙結果を受け入れるのが「米国のあり方」だと指摘。「2008年の結果は気に入らなかった。だが、認める義務があった。そして躊躇せずに認めた」と述べ、「潔さを示すためだけに認めるのではない。米国民の意志を尊重することで、それは米国の指導者としての一番の責務だ」と指摘した。マケイン氏はトランプ氏への支持を撤回した。[ワシントン/デラウェア(米オハイオ州) 20日 ロイター]Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

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