【北京=三塚聖平】中国外務省の林剣報道官は11日の記者会見で、日本の第103代首相に指名された石破茂氏に対し、「中日関係の長期的な、健全で安定した発展は両国人民の根本利益に合致している」と述べた。その上で、日本側に対し「日本が中国側と歩み寄ることを希望する」と求めた。
林氏は「日本の内政には論評しない」と断った上でコメントした。林氏は「戦略的互恵関係の包括的な推進」や、「建設的で安定した中日関係の構築」を進めることなどを呼び掛けた。
中国は、日本との関係安定化を引き続き進める意向を示している。トランプ米次期大統領の就任を控える中で、対外関係を安定させる狙いも指摘される。