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特撮みたい? 火星探査車キュリオシティが撮影した美しき「ビュート」の数々

sorae.jp 2016年9月14日 11時0分


 
現在火星を探索している、NASAの探査車「キュリオシティ」。そのキュリオシティから、シャープ山付近で撮影された「ビュート」の高解像度画像が送られてきました。
 
上の画像は「Murray Buttes」と呼ばれる地域で、侵食によって台形状の岩が取り残された「ビュート」という地形が見られます。映画やドラマに登場するアメリカの荒野などでよく見るアレ……とでも言えばいいのでしょうか。乾ききった火星らしい、なんともさみしげな光景です。
 

 
キュリオシティはMurray Buttesを1ヶ月ほど移動し、先週この地域を通過しました。その際中に同探査機は360度画像を撮影したりと、さまざまなミッションをこなしています。また探査活動の最中にはビュートだけでなく、テーブル上の台地こと「メサ」なども撮影しています。
 
キュリオシティプロジェクトに参加している科学者のAshwin Vasavada氏は、「キュリオシティのチームにとって、この砂漠地域の通過は恐ろしいものでした。しかしビュートを間近で観察できたことは古代砂丘の形成や、地下水による化学的変化、そして景観の変化についての理解をもたらしてくれます」と語っています。
 

 
キュリオシティの最終的な目的は、火星での生命体(あるいはその痕跡)を発見すること。火星で4年を過ごしたキュリオシティはMurray Buttesを抜け、今後もシャープ山での探索を続けます。さらに2018年にはNASAの探査機「インサイト」、そして2020年には同じくNASAの「Mars 2020」が火星に派遣される予定です。
 
現時点では生命の存在する可能性の薄い、乾ききった火星ですが、その理解はますます進みそうですね!
 

 
Image Credit: NASA
■Curiosity reveals Mars’ beautiful buttes
http://newatlas.com/curiosity-murray-buttes-photos/45360/?utm_source=rss&utm_medium=rss

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