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イプシロン5号機はH-IIA44号機のあとに打ち上げ予定 レーダの不良と天候により延期

sorae.jp 2021年10月16日 18時23分

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、イプシロンロケット5号機の打ち上げ時期について、10月25日に打ち上げられるH-IIA44号機の発射後に実施すると発表しました。

発表時点での天候予測が、イプシロンの打ち上げに適した気候とならないことやイプシロンの打ち上げに使用される設備がH-IIAと共通した設備を使っていることが延期の理由であるということです。また新たな打ち上げ日はH-IIAロケット44号機の打ち上げ後に決定し、発表するとしています。なお、当初のJAXA側からの発表によると、打ち上げの予備期間が10月2日(土)から11月30日(火)までと設定されています。

【▲ イプシロンロケット5号機のイメージ(Credit: JAXA)】

イプシロンロケット5号機は「革新的衛星技術実証2号機」を搭載して、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。当初は10月1日の打ち上げを目指していましたが、打ち上げ直前で中止となりました。原因は、ロケットが正常な飛行を行なっているかを追跡する「可搬型ドップラーレーダ」にあるということです。このレーダはH-IIAロケットの打ち上げにも使用されます。

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その後、原因の特定と対応は完了し、10月7日に再設定されました。しかし、新たなに設定された打ち上げも天候不良のため延期となり、H-IIAロケット発射後の打ち上げとなりました。

H-IIAロケット44号機は、日本時間10月25日午前11時から12時の間に、種子島宇宙センターから打ち上げられる見込みです。準天頂衛星「みちびき初号機後継機」を搭載しています。

関連:H-IIAロケット44号機の打ち上げを10月25日に実施予定 準天頂衛星「みちびき初号機後継機」を搭載

 

Image Credit: JAXA
Source: JAXA
文/出口隼詩

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