◇パ・リーグ ロッテ5―1楽天（2024年10月1日 楽天モバイル）
ロッテが今季18度目の先発マウンドに上がった佐々木朗希投手（22）のプロ5年目で初となる10勝目を挙げる力投で4連勝。今季141試合目で3位を確定させ、2年連続となるクライマックス・シリーズ進出を決めた。
ドジャースの編成本部長や球団副社長、ヤンキースやレイズのスカウトなどメジャー10球団が視察に訪れる中、初回にフォークの制球に苦しみ1点を失うも、その後は最速157キロの直球と、切れのあるスライダーとフォークで楽天打線を翻ろう。9回のマウンドにも上がり、108球5安打10奪三振1失点の力投で、プロ5年目で初、自身最多の2桁10勝目を挙げ、チームを2年連続CSに導いた。
佐々木の完投はプロ5年で3度目だが、完投勝利は完全試合を達成した2022年4月10日のオリックス戦（ZOZOマリン）以来2年半ぶり2度目となった。
敵地でのヒーローインタビューに登場した佐々木は「先制されてしまったんですけど、逆転してもらって何とかその点を守ることができて良かったなと思います」と試合を振り返った。そして9回のマウンドにも上がったことについては「（8回を投げ終えて）コーチから何も言われなかったので行くのかなって思って行きました」と正直に説明。「立ち上がりも感覚的には悪くなかったので、特に変えることなく自分のボールを投げるように頑張りました」とはにかんだ。
5年目で自身初となる2桁勝利。「今年は野手陣に助けてもらう試合が多かったので、凄く感謝していますし、リリーバーも勝った状態をキープしてくれて、たくさん頑張ってもらって。そのおかげの10勝かなと思います」と仲間への感謝の思いを口にした。
シーズンは残り2試合。そしてポストシーズンへとまだまだ戦いは続く。22歳の怪物右腕は「クライマックス・シリーズ…3位からになると思うんですけど、日本シリーズに行って日本一になれるように頑張ります！応援よろしくお願いします！」と笑顔で高らかに下克上日本一を宣言した。