タレントのつるの剛士(49)が7日、大阪市北区のスポーツニッポン新聞社大阪本社を訪れ、16日にゲスト出演する高槻将棋まつりをアピールした。
高槻市へは関西将棋会館が大阪市福島区から移転し、高槻将棋まつり翌日の17日に開館記念式典が開かれる。2018年度の第68期から王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負も誘致するなど、将棋とのつながりを街づくりに生かしてきた。
つるのは幼稚園から小学校までの9年間、同市に在住。高槻小では、授業間の休み時間に自宅から持ってきた将棋盤、駒で指すことが認められていたことから将棋に親しんだという。
「高槻で夢を育んだ。芸能界、ウルトラマン、将棋も釣りも。自分の全てがここにある」。振り飛車党の戸辺誠七段に師事し、三段の免状も持つ。その縁で1年前、「将棋のまち高槻PR大使」に就任した。
高槻将棋まつりは少年時代、虫取りをしたり秘密基地を作ったりした安満遺跡公園である。当時は京大農学部の農場だっただけに「あんなきれいな公園になって、驚いた」。谷川浩司十七世名人(62)や同市出身の古森悠太五段(29)、浜田剛史市長と「将棋のまち高槻のこれから」と題したトークショーに参加する。「高槻が西の聖地になる。大阪で仕事があるときはしょっちゅう帰れる。高槻から、今度はタイトルホルダーが出てきてくれたら」と期待を語った。
高槻将棋まつり当日は隣接する茨木市で、藤井聡太竜王(22)=王将など7冠=が佐々木勇気八段(<30>)を挑戦者に迎える第37期竜王戦第4局2日目があり、翌17日は新会館の開館記念式典が開催される。
「(出演は16日だけで)11月17日、なぜかいないPR大使」。そう苦笑いしつつ、「将棋は運の要素がなく、実力だけで戦う。相手の気持ちも分かる、肌と肌で空気を感じながら粛々とやるゲーム。序盤から終盤まで(作戦を)一つ一つ自分で組み立てる。生きる上で、大切なヒントが詰まっている」と高槻愛にとどまらない将棋愛も語った。