日本維新の会の馬場伸幸代表が7日、カンテレ「newsランナー」に出演。前維新代表の松井一郎氏と共演し、党の次期代表は誰がいいかなどを語り合った。
前夜に臨時の常任役員会が開かれ、維新の代表選実施が決定。馬場氏は深夜に次期代表選不出馬の意向を自身のSNSで表明した。衆院選での議席減、全国で惨敗した責任を負っての決断だったとあらためて説明した。
松井氏は自身が代表を退く際に、共同代表だった馬場氏を次期代表に推した。元“戦友”の決断に「責任を取ることは選挙の結果が出た瞬間から馬場さんの頭にあったんでしょう」とフォローした。
同番組の街頭インタビューでは、次期代表に吉村洋文共同代表(大阪府知事)を望む声が5割をこえ、橋下徹氏や松井一郎氏のカムバックを望む声も上がった。松井氏は「僕はもう代表選に出る資格ない。民間人ですから。橋下さん頑張って。あそこまで(維新は“飲み食い政治”と)怒って言ってるんだから、自分でやればいいのに」と、不在の盟友をイジった。
馬場氏は「経験や実績から、街の声は当然。だが吉村さんは知事で、来年いよいよ万博もある。彼にあまり重荷ばかりを押しつけるのもどうかと思う」と思い遣った。吉村氏だけに期待が集まる現状に「うちの政党の一番の弱点。国政政党として12年で、層が薄い」と述べた。
松井氏は、体制を一新する意味でも代表には「名の知られていない若手」がいい、と意外な提案をした。「結党時から苦労してきたメンバーは他にもいる。例えば横山さん」と、現大阪市長の横山英幸氏(大阪維新・幹事長)の名を挙げた。「彼は11年の結党時から府議としてスタートして、吉村さんを支える幹事長。若手でやるというならアリと思う」とした。
馬場氏は、横山氏について「頑張ってると思います。市長は知事に比べて細かい仕事が多い。市長をやりながら、維新のトラブル処理も粉骨砕身やってくれている。急成長している」と高く評価した。「代表選にはたくさん出て欲しい」とし、後継指名は避けたが「腹をくくれる人になってほしい」と期待していた。