フィリーズのニック・カステヤノス外野手(32)が、スポーツキャスターのクリス・ローズがホストを務めるポッドキャスト「TheChris Rose Rotation」に出演。2024年のナ・リーグMVPはドジャースの大谷翔平ではなく、メッツのホセ・イグレシアス(35)が受賞すべきだったと驚きの発言を行った。
21年にエンゼルスで大谷のチームメートだったイグレシアス。カステヤノスは「もしMVPがチームの勝利に最も重きを置く存在を指すのであれば、イグレシアスほどその重みを持った選手はいない」と話した。
イグレシアスは昨年5月、メッツの3Aから昇格、最初の6試合で打率.409を記録。その後も打撃好調を維持し、シーズン通算85試合で打率.337、出塁率.381、長打率.448の成績を残し、チームのナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。メッツはイグレシアスの昇格時点で借金9だったが、ベテランがチームに「ラテンの輝き(Latin spark)」をもたらしたことで、生まれ変わっている。
カステヤノスはこの意見が反発を招くことは覚悟しており、特に統計分析家からの声を予想していた。
「俺はセイバーメトリクスの専門家じゃない。ただの野球選手だ。俺が言いたいのは、イグレシアスがメッツに加わったことで、球団全体が一つの方向性に向かって進み始めたということ。確かに大谷はドジャースが勝つ上で大きな役割を果たしたが、大谷がドジャースを一つの方向に導いた唯一の存在かどうかはわからない。大谷が素晴らしい野球選手であることに異論はないし、もしチームを編成するなら、大谷をホセよりも優先して選ぶのは間違いない。でも、昨年俺が自分の目で見た野球の観点では、ナ・リーグMVPはホセ・イグレシアスだったということ」
カステヤノスの指名した「MVP選手」は今オフ再びFAになり、まだどのチームとも契約できていない。24年のメッツでの打撃成績を再現できるとは信頼されていないからだ。もっとも守備は悪くなく、二塁手と三塁手としては平均以上、遊撃手でも及第点の評価だった。そして何よりカステラノスが称賛するようにチームのムードメーカーになり、「ラテンの輝き」をもたらせる。彼を取るのはおそらく、二塁手/遊撃手が必要で、獲得資金があまりなく、それでも優勝を狙いたいチーム。マリナーズ、パドレス、ブレーブスあたりが考えられる。