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EXOクリス事態…何が問題なのか?

THE FACT JAPAN 2014年5月16日 18時19分


[スポーツソウルドットコム|オ・セフン記者] 「頂点から去る」スポーツスターの話ではない。EXOのメンバー・クリス(23)が、所属事務所のSMエンターテイメントを相手に専属契約解除を求めている。彼は本当にEXOから去ろうとするのだろうか。
クリスは前日15日、法定代理人である「法務法人ハンギョル」とソウル中央地方裁判所に、SMを相手にした専属契約効力の不存在確認書状を提出した。ハンギョルの関係者は<スポーツソウルドットコム>との電話インタビューで「クリスの実名の吴亦凡(ウー・イー・ファン)で同日午前、専属契約無効を求める訴状を提出した」と明らかにした。
同日、中国メディアのシーナエンターテイメントは、「吴亦凡(クリス)が所属事務所のSMエンターテイメントを相手に、専属契約無効訴訟を提起した」と報道した。同メディは「1ヶ月前、吴亦凡と関わった契約解除の噂を聞いており、今回それを実行することになった。EXOは2年という短い期間で成功し、ツアー公演は1回もしていない状況だが、このようなニュースを伝えることになって、驚きながらも悲しいばかりだ」と述べた。

◆クリス側の立場クリス側は「SMは原告人を付属品や制御の対象として扱い、公演やイベントの出演に対して一方的に日程を決めた」とし、「その過程で、原告人の意思や健康状態は全く尊重されなかった」と主張した。
中国系カナダ人であるクリスは、2007年にSMの練習生として抜擢され、約5年間を練習生として過ごし、2012年4月、EXOのメンバーとしてデビューした。ユニットEXO-Mのリーダーでもあるクリスだが、それなりの事情があったとみられる。
今回の事態にある歌謡関係者は「外国で暮して来たので、韓国文化はもちろん歌謡界の文化そのものを受け入れられなかったようだ。だいぶ前から苦しんでいたと聞いている」と述べている。
ハードなスケジュールと合宿生活、多忙な生活に比べて、おそらく自分は報われていないと思っていたと見られる。また代理人側は、「金銭的にも困難を経験した」と強調、「収益分配の支払時にSMは、一方的に作成した精算表だけを提示して、具体的な説明や精算データを見せなかった。ハードな仕事量や旺盛な活動に比べて、常に経済的な困難を経験していた」とし、「専属契約は、芸能人志望生だった原告に対してSMが優越的地位を濫用して、不当な支配力を行使したものであり、原告に不当な負担を与えながら職業選択の自由と経済活動の自由など、基本的な人権を過度に制約しているため、無効である」と説明した。

◆メンバーらはクリス事態をどのように見ているのか?クリスが所属するEXO-Mには、クリス以外にルハン、タオ、レイなどの外国人メンバーがいる。クリスだけが大変だったのか、それともみんなが同じような状況で、クリスだけが先に離脱を選んだのか、理由は分からない。
しかし、クリスの訴訟騒動が知られた後、EXOメンバーたちの行動が注目を集めている。メンバーのほとんどはクリスとのSNS関係を打ち切っており、彼に対する遺憾な気持ちを表すニュアンスの書き込みを残した。
まず末っ子のセフンは、自分のInstagramに「...」という省略記号と、「?」が描かれた写真を投稿した。チャンヨルもInstagramに「勧善懲悪」というコメントを載せた。これらはファンの間で、物議をかもしたクリスに対するものと推測されている。
また、EXO-Kのリーダーであるスホは、同日行われたMnet「M COUNTDOWN」で1位を受賞したあと、所感で「僕たちのスローガンはWe are Oneですが、自分だけではない、ともにする僕らを考えるEXO、またEXOファンを思うEXOになります!」と意味深長なコメントを残し、メディア<OSEN>とのインタビューでは、「EXOのことは全く配慮しない無責任な行動だと思います。僕らと事務所は何の問題もありません。今クリスがしなければならないことは、訴訟を取り下げ、事務所とメンバーらに謝罪することです」と厳しく語った。
また、中国人メンバーのタオは、同日自身のWeiboに「多くの人が事実ではないことを見ている。多くの人は少数の側に立ちたがっているし、多くの人が事実を信じたがらない。多くの人は僕たちと一緒に最後まで行こうとして、一緒に僕たちの銀色の海を眺めながら、一緒に歩んでいくことを願う。しかし、誰かはとうとう僕たちから去っていった」と述べながら「どうか、あなたが元気でいてほしい。EXOファイティング!僕たちはみなさんを愛している。僕たちに不可能はない。どんなことがあっても一緒にいよう!」とファンへの思いを伝えた。
今回の事態に、SUPER JUNIORの元メンバーであるハンギョンの影響もあったという説もある。ハンギョンは2009年、SMを相手にクリスと同じ「専属契約効力不存在確認」の訴訟を起こし、1審で勝訴した。

以降訴訟を取り下げたハンギョンは、故郷の中国に帰って旺盛に活動している。それに今回クリスの訴訟を担当する弁護士の一人が、当時ハンギョンの訴訟を担当した弁護士と同一人物であることが明らかになり、高い関心が寄せられている。

◆ジレンマのSM…何が問題なのか?その間SMエンターテイメントは、事態収拾のために総力を傾けている。SMは15日<スポーツソウルドットコム>に「クリスと関連したことは、確認中だ」と言葉を慎んだ。
EXOを主力で出してきたSMであるだけに、今回のクリス事態には戸惑うしかない。デビュー3年目を迎えるEXOはすでに韓国を越えてアジアでも“トップアイドル”として位置づけ、一週間後には初の単独コンサートも開催する予定だったので、事態はより深刻だ。
また、過去にも東方神起やSUPER JUNIORに関わる事例があったため、SMに対するファンの不満の声も聞こえる。現在クリスに関する記事のコメントを読むと、所属事務所を責めるものが多くある。中ではEXOメンバーたちが投稿した書き込みも、SMがやらせたものと言って、ベストコメントにまで上がっている。
ある芸能プロダクションの社長は、「制作からメンバー管理まで、すべてを統括するシステムが外国人メンバーにとっては多少ストレスと感じさせる場合もある。しかし、繰り返されるこの問題は、ファンらに“裏切られた気持ち”を与えてしまう。このようなことが何度も繰り返されると、彼らは結局“私たちにできることは何もない”と思うようになる」と述べつつ「韓流に悪影響を与えることも考えるべきだ。韓国を代表する芸能プロダクションとアイドルグループであるだけに、これから円満に解決しなければならない」強調した。

◆EXOはどうなる?EXOは昨年、1stフルアルバムを発表し、韓国で12年ぶりのミリオンを記録した。さらに年末音楽賞はすべて総なめして、音楽番組や音源チャートでも最高の成績を出した。5月7日は、2ndミニアルバム「Overdose」でカムバックし、EXO-KとEXO-Mに分け韓国と中国で活動している。また、来る23日から25日には、ソウル・オリンピック体操競技場で初の単独コンサート「EXO FROM. EXOPLANET #1 - THE LOST PLANET」を開催する予定だ。
しかしクリスは、先日11日に中国で行われたEXOのカムバックショー後、一人で中国に残った。他のメンバーはコンサートのために帰国したが、クリスは残留中だ。事実上、コンサートに参加しないという意見まで出ている。最悪の場合、EXOは、EXO-Mのリーダーの座を空席にして公演を敢行しなければならない。
これにSMは「EXOの活動に支障がないように最善を尽くしたい」とし、「今回の公演は予定通り行う」と明らかにした。公演まであと7日。SMは今後どのような解決策を出すだろうか。歌謡界とファン、国内はもちろん海外のメディアまでがEXOに注目している。

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