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美少女ヒロイン女優が続々登場の中、キラリと光る演技派女優・岡本夏美に注目

日本タレント名鑑 2019年4月16日 10時55分

さん、さん、さんなど朝ドラヒロイン経験者を中心に、現在、20歳前後の新世代ヒロイン女優がブレイク中です。

そんな中、同世代女優でひときわ注目の存在が20歳のさん。最近ではドラマ『さくらの親子丼2』や『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』などに出演、演じる役柄は、壮絶な過去を持っていたり、クセの強いものが多く、正統派ヒロイン女優とは一線を画す演技派女優です。

そんな岡本さんの女優としての魅力を探ります。

■個性的な役柄を多彩に演じ切る演技力が持ち味 出演作が途切れない

 

岡本さんは2014年にドラマ『GTO』の生徒役として本格的に女優デビュー。最近では前述のドラマのほか、ドラマ&映画『賭ケグルイ』、そして現在KAAT神奈川芸術劇場で上演中の舞台『』のヒロイン・ヴェントラ役として出演するなど、話題作に次々と出演しています。

 

彼女が演じる役柄の特徴としては“正統派美少女”が少なく、たとえば『さくらの親子丼2』では“過去に悪の限りを尽くしてきた”という元・不良少女役、『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』では、ヤクザのアニキが性転換手術を受けたあとのアイドル歌手、さらに舞台『春のめざめ』では、“性”を正面から扱った作品で、資料で「強姦されるように関係をもち、妊娠が発覚してしまう」との紹介がされる、体当たりの演技が要求される役柄になっています。

 

またドラマ『賭ケグルイ』で、昨年放送された第一シリーズでの、彼女が演じる“西洞院百合子”のエキセントリックなキャラクターや怪演も注目されました。彼女が出演する作品が途切れないのも、こうした個性的な役柄を多彩に演じ切る演技力にあると思います。

 

『さくらの親子丼2』で共演したベテラン女優・さんが、クランクイン直後、岡本さんと芝居で絡んだことで「エンジンを掛けてくれた」と感想を語るなど、その演技力は共演者にも刺激を与える機会が多いようです。

 

■中学生時代からモデルとしても活動中 同性人気が特に高いのも強み

 

そんな岡本さんのデビューのきっかけは、2011年、ティーン向けファッション雑誌『ラブベリー』のモデルオーディションでグランプリを受賞したこと。その後、雑誌『nicola』モデルを務めたのに続き、『Seventeen』、現在も『non-no』専属モデルを務め、各世代の人気女性ファッション誌の専属モデルを歴任しています。

 

そのため、同世代の女優のなかでも、とりわけ女性ファンが多いのが岡本さんの強みで、twitterのフォローは約20万人、Instagramのフォロワーも約15万人を誇ります。

 

また中学生時代には子ども番組『おはスタ』内のユニット“おはガール”としても人気を集め、“おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!”としてCDデビュー。当時子どもだった層やアイドルファンの人気も得ています。

 

初の本格的なレギュラー出演となったドラマ『GTO』では岡本さんの主役回があり、その演技力から「あの子は誰!?」と注目されました。その後も、映画『仮面ライダー1号』、『女流闘牌伝aki-アキ-』(主演)、映画 & ドラマ『咲-Saki-』など話題作に続々出演し、女優としてのキャリアを着実に重ね、女優としての評価を高めていきました。

 

■同世代の中でも女優として特に息長く活躍していく可能性

 

現在ヒロインを演じている舞台『春のめざめ』は、2年前の同作を観て大いに感銘を受けた岡本さんが、今回の再演にあたってオーディションを受け、演出の白井晃氏の目にとまりヒロイン・ヴェントラ役を射止めました。『さくらの親子丼2』もオーディションとのことで、オーディションで役を、実力でもぎ取っていくことが多いのも岡本さんの特長です。

 

同世代の女優には、CMなどで“注目の美少女”として話題になり、指名でヒロインを演じるケースも多いですが、これについて岡本さんは

「容姿が綺麗でCMにたくさん出演されている女優さんが指名を受けてお芝居をされているという作品もたくさん見ていますし、私もそうなれたらいいなと思ったときもありました。でも客観的に自分を分析してみて、とびきり美人のヒロインを選ぼうというときに私を選ばないだろうなと自分で思うし」

と語り、自分に求められる役割として「人間が生きていくなかでつまづくときにそれに共感してしまうとか、観ている人が自分に近しいと感じる役とか、そういうもののほうが、私の顔だったり性格は合ってるんじゃないかと思って」(HUSTLE PRESSインタビューより)といいます。

 

もちろん実際は、モデル活動を長年続けるほど容姿に恵まれている岡本さんですが、前述のように、クセの強い役や過去に何かあった重い役柄を演じ切る演技力があり、その強みを生かすには、番手に関係なく多彩な役、個性的な役を演じていくのは、女優として有益なことだと思います。

 

ヒロイン女優は競争が激しく、短いサイクルで入れ替わっていきがちで、主役、ヒロインを務めた作品が不調に終わると、ネットニュースなどで酷評されることも多いです。

 

今も主役や正統派な役柄を演じることもありますが、ニ番手や三番手、若者キャストの一番手などでいい芝居を見せるケースが多い岡本さん。そういうスタンスの人が、女優・俳優として息長く活動することができる場合が多いのも事実。岡本さんは今後同世代のなかでも、特に息の長い女優になっていくのかもしれません、

 文/田中裕幸

 

※岡本さんがヒロインを務める舞台『』は4月29日(月・祝)までKAAT神奈川芸術劇場にて上演中。その後、東広島公演、兵庫公演も開催。

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