日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」(6日、東京・日本武道館)で、ノアの拳王(39)が新日本プロレスの若手を一蹴した。
第2試合で行われた藤田晃生(21)とのシングルマッチでは、入場時にドロップキックで奇襲を仕掛けられ、さらにはノータッチトペ・コンヒーロの餌食に。だが、経験値で上回る拳王は落ち着いていた。
ミドルキックで場外へ落とし、ボディースラムからのサッカーボールキックでたたみかける。リングに戻っても「もっと来い!」と胸を突き出して若武者のチョップを真正面から受けると、ミドルキック一発で吹っ飛ばした。
藤田からレッグラリアート、フライングニールキックで反撃されても、輪廻(後方回転延髄斬り)でペースを譲らない。最後はハイキックからのPFS(ダイビングフットスタンプ)で格の差を見せつけた。
差し出した握手を張り手で拒否された拳王は「藤田、お前面倒くさいんだよ」と自分のことを棚に上げて言いつつも「そのぐらいのキャリアでよく俺に食らいついてきた。そこは認めてやる。何か一つ、光るもんを持ってるよ」と対戦相手をたたえた。
さらに「ノアの若手たち、藤田みたいにかみついてこいよ。そうしないと面白くならないだろ。ノアのヤングボーイたち、藤田を見習え!」と呼びかける。もちろん新日本への対抗心も再燃した様子で「藤田、新日本プロレス、あぐらをかいて見てるんじゃねえぞ。いつかはテメーらを追い越してやる」と眼光を鋭くした。