ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)がIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)と防衛戦(12月24日、東京・有明アリーナ)を行うことが正式決定した中、海外ではモンスターのフェザー級転向論が再燃している。
米専門サイト「BOXINGNEWS24」は井上vsグッドマン戦の正式決定を伝える記事の中で「31歳の井上はスーパーバンタム級という弱小階級で大金を稼ぎながら、多忙を極めている。海外のファンは、彼がフェザー級でAランクの相手と対戦するのを見たがっているが、彼はその動きに抵抗している。彼にとって、スーパーバンタム級はパラダイスだ。なぜなら、脅威となる相手が全くいないからだ」と強い不満を表明した。
さらには「米国のファンが待ち望んでいる井上の対戦相手は、WBAライト級王者ジャーボンテイ・デービスだ。日本のスターである井上は〝タンク〟デービスとの対戦には興味を示していないが、2人は身長が同じだ」と力説。荒唐無稽な〝ドリームマッチ〟まで持ち出して階級アップを促した。
その上で「グッドマンはパンチが打てず、アウトボクシングすることで試合に勝つ。井上はそのようなタイプのファイターと非常に相性がよく、ドネアとの初戦のように顔面にダメージを受けたりする心配もなく、ショットを浴びせることができる。もしスーパーバンタム級がもっと強かったら、グッドマンは脱落してタイトルマッチに挑むことはなかっただろう」と今回の相手が〝役不足〟であることを指摘する。
最後に同記事は「井上にとってはフェザー級に階級を上げて自分を負かす可能性のある相手と対戦するよりも、このレベルの相手と戦う方がいいのだ」と挑発的な一文で締めくくられた。