8月自殺者大幅増 コロナの影響か、上位に東京や愛知

夕刊フジ / 2020年9月12日 17時21分

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(夕刊フジ)

 警察庁が10日公表した「8月の自殺者数(速報値)」は1849人で、前年同月の1603人から246人も増えた。率にして15・3%増という極めて深刻な事態だ。新型コロナウイルスによる経済的打撃(企業倒産や失業、営業自粛の長期化など)が影響した可能性もありそうだ。

 主な都道府県別の内訳は別表の通り。全体では、男性が前年から60人増の1199人で、女性は186人増の650人。今年1~6月をみると、前年同月よりも少ない人数だったが、8月になって急増した。

 新型コロナ対策をめぐっては、5月末の緊急事態宣言解除以降、自治体によって、経済活動への対応が分かれた。

 自殺者が最も多い小池百合子知事の東京都では、感染者増加を受けて、7月中旬に警戒レベルを引き上げ、8月3日には都内の酒類を提供する飲食店とカラオケ店に対し、同31日まで時短営業を要請した。

 また、23区は今月15日まで要請の期限を延長している。

 感染対策と経済活動のバランスは適切だったのか。

 元厚労省医系技官の木村盛世氏(感染症疫学)は「新型コロナと今回の統計の直接的な関係は分からない。一般論として、自粛で人の動きを止めれば必ず経済は止まり、経済には『人の命』がつながっている。今後も自殺者が増える前兆かもしれない」と語った。

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