1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

台湾で大規模軍事演習開始 中国侵攻念頭に一般道で離着陸 より実戦的な訓練 世良氏「対中戦闘が近い覚悟」

夕刊フジ / 2021年9月14日 17時11分

写真

蔡英文総統は中国への警戒感を強めている(夕刊フジ)

 中国による台湾侵攻を想定した大規模年次軍事演習「漢光37号」が13日、台湾各地で始まった。防空識別圏(ADIZ)への進入やサイバー攻撃など中国の圧力が強まる中、台湾有事への備えを示す狙いだが、より実戦モードの訓練となりそうだ。

 「漢光」は、中国人民解放軍を仮想敵として、毎年開催されている台湾最大規模の軍事演習。昨年は陸海空軍や予備役が動員され、海岸に上陸した中国軍の迎撃や、政権要人の拉致・殺害阻止などの訓練が実施された。例年7月に行われるが、今年はコロナ禍で約2カ月延期となった。

 今年の演習で注目を集めているのは、ハイテク装備を駆使する初参加の海軍精鋭部隊「海鋒大隊機動二中隊」で、機動力と戦力が検証される。

 15日に実施される一般道路を使った戦闘機の離着陸訓練では、軍用空港が爆撃されたことを想定し、F16Vやミラージュ2000などの戦闘機が、代替滑走路に指定された一般道路に着陸。弾薬や燃料を補給してから再び離陸する訓練だ。成功すれば台湾空軍の機動力が高まるとされる。

 台湾国防部は1日、立法府(国会)に提出した、中国軍の「軍事力に関する報告書」で、中国軍が台湾の武力統一を想定した軍事圧力を一段と強化していると分析し、強い警戒感を表明した。近年は訓練の強度を高めているという。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「近年は離着陸訓練など侵攻時の具体的シーンを想定した訓練になっている。米トランプ政権期に米国から購入した大量の兵器をどの程度、運用できるかを試す意図もあるだろう。台湾側には中国との戦闘が近いという覚悟もうかがえるが、アフガン情勢の影響で自主防衛の意識を高めているようにもみえる」と分析した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング