くしゃみ連発が大事故原因に ヒノキ花粉猛威で危ない大型連休 

夕刊フジ / 2018年4月17日 17時1分

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大型連休中の運転にはくれぐれもご注意を(夕刊フジ)

 4月に入っても花粉の猛威が続いている。ヒノキ花粉の飛散は今週がピークとされるが、専門家は5月の大型連休明けまで花粉症の症状が長引く恐れがあると指摘する。行楽などで車で出かけることが多い時期だが、くしゃみなどが思わぬ大事故につながった例もあるだけに注意が必要だ。

 一般に花粉症の原因の約70%はスギ花粉とされるが、日本気象協会によると、東京都心部で3月中に計測されたヒノキ花粉の量は前年同月比で43・6倍となった。多摩地方でも3月下旬、最近5年間のデータではみられないほど大量飛散を記録した。同協会の担当者は「花粉が多い理由としては前年の夏に日照時間が長く降水量が少なかったためと考えられる」と説明する。関西ではスギとヒノキの植林面積がほぼ同等で、ヒノキ花粉の飛散量が多いこともあるという。

 民間気象会社のウェザーニューズによると、ヒノキ花粉の飛散は近畿から関東は今週にはピークを越えるが、飛散が止まるのは5月上旬との見通しだ。花粉症に詳しい日本医科大学耳鼻咽喉科学教室の大久保公裕教授は、「5月の連休すぎまで症状が残ることもある。連休は外に出ている時間が長くなるので症状が重くなることが予想され、しっかり予防・治療することが必要だ」と警鐘を鳴らす。

 4月末から5月上旬といえば、ゴールデンウイークの行楽シーズン真っ盛りで、ハンドルを握る機会も多くなる。

 山野医療専門学校副校長で医学博士の中原英臣氏は、「花粉症の薬である『抗ヒスタミン薬』の第1世代のものは、眠気や身体をだるくさせることもあり、服用後は運転を禁じられていた。しかし、5~10年くらい前から出た第2世代ではそのような副作用は出にくくなったため、運転できるようになった」と解説する。

 それだけに、鼻水や目のかゆみに加え、くしゃみが連続するなど運転中の症状にはくれぐれも注意が必要だ。

 昨年4月には愛媛県今治市の国道で乗用車を運転していた県立高の教諭(54)が、花粉症による連続したくしゃみなどの影響で追突事故を起こし、3人を死傷させる事故があった。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、今年2月に禁錮3年、執行猶予4年の有罪判決を受けている。

 日本自動車連盟(JAF)の担当者も「あまりに花粉症がひどい、体調がすぐれないといった場合は運転を控え、仕事等で運転しなくてはならない方は必要な防御策を講じてほしい」と注意喚起する。

 「(対策は)マスクやゴーグルを着用する、家に入るときは衣服をブラシではたくなどして家の中に花粉を入れないこと。空気清浄機などを利用してもいいかもしれない」と前出の中原氏。日頃の取り組みを怠らないように心がけたい。

 

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