トランプ政権、北の核兵器を米テネシー州に移送要求 アメとともにムチも強め…正恩氏はまたも中国に泣きつき…

夕刊フジ / 2018年5月16日 17時1分

 ドナルド・トランプ政権が、北朝鮮に突き付けた“武装解除”の手順が明らかになった。すべての核関連施設を開示させ、IAEA(国際原子力機関)などの全面査察を受け入れさせたうえで、早期に核兵器を米テネシー州に国外搬出するという。弾道ミサイルや、生物・化学兵器も廃棄させる。金正恩(キム・ジョンウン)政権は、核実験場廃棄を海外メディアに公開するが、その程度の「政治ショー」ではトランプ政権はだまされない。正恩氏や北朝鮮高官の相次ぐ中国詣では、トランプ政権の厳格要求に震え上がって泣きついたのか。6月12日の米朝首脳会談を見据えて、米国は「体制保証」というアメとともに、「完全非核化」へのムチも強めそうだ。 

 「すべての核兵器を取り除き、解体してテネシー州のオークリッジに移送することだ」「弾道ミサイル問題も交渉の議題に入っている」「生物・化学兵器についても考えなければならない」

 北朝鮮に「死に神」と恐れられる、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、ABCテレビの報道番組で、こう述べた。

 オークリッジには、核兵器を保管・廃棄する国立施設が存在している。韓国紙「ハンギョレ」(日本語版)は15日、「米国が推進した秘密核開発プロジェクトだった『マンハッタン計画』の中心地」「米国がリビアから持ってきた核物質と関連装備を保管している」と報じた。

 北朝鮮の核廃棄にあたって、ボルトン氏は2003~04年に、リビアのカダフィ政権から大量破壊兵器放棄を勝ち取った「リビア方式」を提唱している。CIA(中央情報局)など情報機関主導によって、短期間で大量破壊兵器を海外搬出し、オークリッジに運んだ。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)の成功例として知られている。

 2回にわたって訪朝し、正恩氏と会談したマイク・ポンペオ国務長官は13日、米報道番組に出演し、北朝鮮の完全非核化を条件に「体制の保証」を確約した。さらに、「米国は北朝鮮の人々に、韓国と肩を並べるような真の経済的繁栄の条件を提供することができる」と述べ、非核化に伴う対北制裁の解除で、米企業による投資を容認する考えを明かした。

 ポンペオ氏の発言は、北朝鮮に対する「アメ」のように映るが、米国は並行して相当厳格な“武装解除”の要求を突き付けていたようだ。

 韓国紙、東亜日報(日本語版)は14日、《米、北朝鮮に保有核の「第3国搬出」を要求》という見出しの記事を掲載した。

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