京都に異変!? 日本人観光客“激減”の背景に「訪日外国人客」

夕刊フジ / 2019年3月14日 17時11分

 日本を代表する観光都市の京都で“異変”が起こっている。市内で宿泊した日本人観光客が4年連続でマイナスを記録、別の調査では日帰りの日本人客も前年割れしているというのだ。外国人を含む観光客の過度な増加による混乱が、日本人の「京都離れ」を招いているようだ。

 同市内の主要ホテルを対象にした調査では、昨年の外国人の宿泊者が前年比5・3%増の122万9030人だったが、日本人は同9・4%減の206万2716人。全体では同4・4%減で、日本人の京都離れが足を引っ張る形となった。

 調査を実施した市観光協会は「昨年6月の大阪府北部地震や7月に発生した豪雨が減少を招いた主な理由」と説明する。

 一方、京都市によると、観光協会の調査は「52のホテルに限って行われたもの」で、市の2017年の調査では、宿泊する日本人観光客は増えていると強調した。とはいえ、同じ統計では日帰りの日本人観光客は減少しており、「混雑や観光客のマナー、違法民泊によるトラブル」を課題に挙げている。

 外国人を中心とした観光客増加は市内に混乱をもたらしているという。市内に住む70代女性は「祇園などの有名観光地は無法地帯。休みの日には車が通れませんし、地元の人は全く寄りつかないですね。京都は道が狭くて混雑するのに、平気で食べ歩きしたり、ポイ捨てしたりしてます。ゴミの分別もめちゃくちゃだったり」と吐露する。

 爆発的に増える観光客によって弊害が生じる「オーバーツーリズム」は、世界の観光都市でも問題視されている。

 「水の都」と呼ばれるイタリア北部ベネチアでは、「日常生活に支障が出る」と激怒した住民が観光客を取り囲む大規模なデモが発生。フィリピン中部のリゾート地、ボラカイ島では、観光客による海洋汚染を理由に政府が島の封鎖を決めた。

 旅行ジャーナリストの村田和子氏は「インバウンド(訪日外国人客)が増えすぎ、日本人がイメージする“ゆったりと味わいのある京都”とはかけ離れてしまっているため、日本人観光客が避ける傾向にあるのだろう。ホテル料金が高騰している問題もある。京都は以前からオーバーツーリズムが問題視されているが、国や自治体の対策が追いついていないのが現状だ」と解説する。

 誰もが“京都らしさ”を味わえる街であってもらいたい。

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