阪神・藤浪に付けるクスリはないのか…前代未聞の“死球癖”極まれり 警戒する全員左の相手打線にさらにぶつけて2軍行き

夕刊フジ / 2019年3月14日 17時10分

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亀沢に死球を与え、帽子を取って謝る藤浪(夕刊フジ)

 前代未聞の“死球癖”に、付ける薬は見当たらない。不振が長引く阪神・藤浪晋太郎投手(24)が12日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発し、4回無安打1失点(自責0)ながら、4四死球、2暴投、おまけに牽制悪送球と大荒れ。試合後に無期限の2軍行きが決まった。ルーキーイヤーから3年連続2ケタ勝利を挙げ、いまも150キロを超える速球を持つ剛腕が、落とし穴にハマってしまったのはなぜか。改善策はないのか。(山戸英州)

 「ピッチングとして、いっぱいいっぱいでした。思った通りの投球が全然できなかった」

 降板後、報道陣の前に姿を見せた藤浪は「ちょっと自分自身、ガッカリでした」とさすがに悄然としていた。

 試合前、中日の先発オーダーが観客を驚かせた。なんと1番から9番まで全員左打者。ビシエド、平田ら右の主力は外されていた。与田監督は「ご想像にお任せします。いろんな理由がある」と言うにとどめたが、藤浪はここ数年、右打者への投球がすっぽ抜けて死球になるケースが極端に目立つ。死球を受けて故障するリスクを回避する意図は明らかだ。

 他球団にも、藤浪が先発する試合で露骨に出場を嫌がるレギュラーの右打者はいる。

 この日も藤浪の制球難は変わらなかった。2回までは1四球2奪三振で無失点に抑えたが、3回に派手に崩れた。先頭の藤井に四球を与え、1死後、身長174センチと的の小さい亀沢の足にぶつけると、もうドーム内は騒然。その後マルテの適時失策で1点を失い、2死一、二塁では大島に対し外角高めに大きくそれる暴投が飛び出した。

 続く4回も1死から高橋に四球を与え、牽制悪送球と暴投でみすみす三進を許した。何とか後続を断って追加点を許さなかったが、内容は目を覆うばかりだ。

 前回登板のソフトバンク戦(2日)から腕を大胆に下げてスリークオーターで投げているが、これもまだ付け焼き刃。

 某他球団のスコアラーは「上から投げ下ろすよりも、ボールを真ん中付近に制御させることはできるが、打者にとって的が絞りやすくなる。せっかくポテンシャルが高いのに、あんな投げ方では良さが半減するよ」と首をひねる。この日もフォークを投げるときはオーバースローになっていたそうで、「あれでは(球種が)バレバレ」と苦笑した。

 試合後、矢野燿大監督(50)は「相手と勝負できていない」と2軍落ちを通告。「開幕に間に合わなかったとしても、何かをつかんで帰ってきた方が、晋太郎のためでありチームのため」と期限は設けない。藤浪本人には「何かをつかもうぜ」と声をかけフォローしたという。

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