米、対イラン制裁緩和検討も ロウハニ大統領「米は機会失った」
ロイター / 2020年4月1日 19時7分
ポンペオ米国務長官は31日、米国がイランなどに対し発動している制裁措置について、新型コロナウイルス感染拡大への対応に配慮して緩和を検討する可能性があることを明らかにした。代表撮影(2019年 ロイター)
[ワシントン 31日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は31日、米国がイランなどに対し発動している制裁措置について、新型コロナウイルス感染拡大への対応に配慮して緩和を検討する可能性があることを明らかにした。ただ、具体的な計画は示さなかった。
ポンペオ長官は記者会見で、米国の対イラン制裁は人道物資や医療用品は対象としていないと強調。米政府がある時点で制裁措置緩和を巡るスタンスを再考する可能性はあるかとの質問に対し、「われわれは全ての政策を常に再考している。このため、当然再考する」と述べた。
米トランプ政権は現在、イランの核開発抑制に向け「最大限の圧力」をかける方針をとっている。
イランのロウハニ大統領は1日、米国は新型コロナを巡りイランへの制裁を解除する歴史的な機会を失ったと批判した。また、制裁はイランの新型コロナ対策の妨げにはなっていないとも述べた。
ロウハニ大統領はテレビ中継された閣議で「米国は制裁を解除する最良の機会を失った。米国民にとって、謝罪し、イランに対する不当で不公平な制裁を解除する好機だった」と強調した。
「米国民はこの機会を利用して、イランに敵対してはいないと伝えることもできた。(イランに対する)敵意は明白だ」とも述べた。
イランではこれまでに4万4606人が新型コロナに感染し、2898人が死亡している。
一方でロウハニ大統領は「われわれは新型コロナと戦うために必要な機器をほぼ自給できている。新型コロナとの戦いに、他の多くの国々よりもずっと成功している」と主張した。
アラブ首長国連邦(UAE)や、中国、英国、フランス、カタール、トルコなどの国々がこれまでにイランに手袋や外科手術用マスクなどの医療用品を輸出している。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1中国の危険情報レベルゼロ、環太平洋先進国で日本のみ 米はレベル3「拘束の危険が存在」
産経ニュース / 2024年9月24日 15時28分
-
2「日本人を殺すのは規律」四川省地方政府幹部がヘイト発言 中国・深圳の日本人男児刺殺、主張する「『仇日教育ない』は真っ赤なウソ」
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月24日 11時35分
-
3「我々の規律は日本人を殺すこと」中国の地方政府幹部がSNS上に書き込みか
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月24日 4時7分
-
4スウェーデン「500万円あげるから帰って」と移民の自主出国促す 北欧の寛容が様変わり
産経ニュース / 2024年9月24日 11時7分
-
5レバノン首都ベイルートに「標的を定めた攻撃を実施」イスラエル軍が発表 ヒズボラ司令官を狙った空爆か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月24日 16時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください